「ケボンにとって実力を証明するチャンスになる」
このオフにフリーエージェントになったセンターのケボン・ルーニーは、3年1500万ドル(約16億円)でウォリアーズとの再契約に合意したと報じられた。
ウォリアーズがルーニーとの再契約を優先していたことは明らかだった。しかし、最終的に合意した新契約の金額は、まだ伸びしろがある23歳のルーニーにとっては格安と言える。ウォリアーズとの再契約を決断するに至るまでのプロセスを、ラジオ番組に出演した代理人のトッド・ラマザーが明かした。
ラマザーは「ウォリアーズには使える予算が決まっていた。それでも、合意した後、先週の日曜から月曜の間に金額が増えた」とコメント。ルーニーが残留を決めた理由についても、次のように説明している。
「市場の調査をした。リーグ内のセンターの契約、ケボンと同じポジションでフリーエージェントの選手についても調べて、分析結果を彼と彼の家族、それにアドバイザーと共有した。その結果、ケボンは慣れ親しんだ場所に戻ることを最善と判断した。最終的には、経済的な部分も上手くいった」
Kevon Looney absorbs the contact for the and-1!#DubNation 47#Rockets 60
WATCH on @NBAonTNT pic.twitter.com/IKPlVD3k63
— NBA (@NBA) 2018年11月16日
おそらく他チームへ移籍していたら、ルーニーは1000万ドル(約10億8000万円)超の契約を手にできていただろう。しかしラマザーは、3ポイントシュートを打たないビッグマンの市場価値は、『ストレッチ5』より劣ると考えている。
「センターには、3ポイントシュートを打ってフロアを広げる役割が求められている。よりシュート成功率が高い選手の方が重宝され、市場での評価も高い。ファイブアウトのオフェンスができるからね」
指揮官のスティーブ・カーは、昨シーズン中に練習ではルーニーが3ポイントシュートを決めていると話していたが、彼がこの4年で放った3ポイントシュートはわずか26本で、成功数は5本のみ。
「ケボンならもっとやれる。オフェンス面でも、まだまだ伸びる。他チームとの交渉でも、その部分を私は主張した。このリーグでは、すべてではないにしても、目に見える部分で評価されてしまう」と、ラマザーは言う。
「ただ、ケボンはウォリアーズに戻る。スティーブは、彼の能力を理解してくれている。ロスターが変わるこれからが、ケボンにとって実力を証明するチャンスになる」
何を優先するかは選手次第だ。ルーニーが納得しての再契約なら、それが彼にとってベストな選択のはず。5年目の来シーズンは、リーグで最も過小評価されている選手と言われるくらいの活躍に期待したい。