ルーキーのノア・ペンダが台頭「最高のプレゼント」
マジックは再建期を終えてプレーオフを戦えるようになったが、いまだ発展途上のチームだ。下位チームとの対戦が続く年始の1週間で連勝できず、現地1月6日にはウィザーズに敗れた。下位のウィザーズに第2クォーター以降ずっとリードを許しての完敗で、守備では強度不足、攻撃では集中力が足りずに軽率なターンオーバーを繰り返す自滅だった。
その翌日マジックは、敵地での2連戦でネッツと対戦。こちらは第3クォーターに相手を突き放し、15点と安全圏に近いリードを得たにもかかわらず、第4クォーターを14-29と失速して追い付かれてしまう。延長の残り5秒でイゴール・デミンの3ポイントシュートを許して101-103と逆転されたが、マジックには最後のチャンスが残っていた。
ラストプレーを任されたのはエースのパオロ・バンケロだ。「相手のホームで観客が盛り上がると、その雰囲気に飲み込まれそうになるけど、ベンチに戻って呼吸を整え、勝ちに行くんだと意識を切り替えた。残り時間を確認して、チャンスはまだあると思った」
残り時間が少ない中、マイケル・ポーターJr.のしぶといマークを受けながらも、バンケロはコート中央までボールを運び、バンクショットでの3ポイントシュートをねじ込んだ。
バンケロは「2秒あればドリブルして自分の得意なスポットに行くことができる。ジャンプしてクリアな視界でシュートが打てた。手から離れた瞬間の感触が良かったから、思い通りに決まって興奮したよ」と語る。
指揮官ジャマール・モズリーは「昨日はあまり良いバスケができなかったが、今日は最後まで粘り強く戦い抜いた」と語る。「ケガや過密日程など難しい問題があっても屈することなく立ち直る。こういう勝利は、その力をさらに高め、今後も訪れるであろう試練を乗り越えるための糧になる」
PAOLO BANCHERO FTW pic.twitter.com/vgozipmouF
— Orlando Magic (@OrlandoMagic) January 8, 2026
今もフランツ・バグナーとジェイレン・サッグスがケガで欠場しており、チームは万全ではない。バンケロも11月に3週間の戦線離脱があり、その後も調子を上げるのに苦労した。それでも、その状況に屈することなく戦うことでチームは強くなるし、故障者がいればそれを埋める若手の台頭もある。
2巡目指名のルーキー、ノア・ペンダは開幕当初はローテーション外だったが、ケガ人の穴を埋める形で得たチャンスをモノにしてプレータイムを伸ばしている。前日のウィザーズ戦でこれまでで最も長い27分、ネッツ戦ではそれを上回る31分の出場となった。
ペンダは「僕らは勝つために戦っている。苦しい状況を乗り越えて劇的な勝利をつかむことができてうれしいよ。それに今日は僕の誕生日で、最高のプレゼントをもらった気分だ」と笑顔を見せる。
彼にとってはプレータイムを得ることが大事だし、第4クォーター終盤や延長でコートに立つことには特に大きな意味がある。「口ばかりで何もできないルーキーにはなりたくない。そのためには、ベンチに下げられないようなプレーをしなきゃいけない」とペンダは言う。「シーズン序盤にコーチにそう伝えた。コーチは僕を信頼してくれているし、そう感じられればコート上でもリラックスして自分の力を発揮できる。チームメートもいつも助けてくれるから本当にありがたいよ」
