マックス・クリスティ

3ポイントシュート成功率45.9%に加えてダンク連発も

マーベリックスのマックス・クリスティは2022年の2巡目35位指名選手。ベテランの多いレイカーズの攻守にエネルギーをもたらす若手として頭角を現すも、3年目の昨シーズン途中にルカ・ドンチッチの『世紀のトレード』の交換要員としてアンソニー・デイビスとともにマブスに移籍した。

マブスのファンはドンチッチの放出に怒り、嘆き悲しんだ。クリスティにドンチッチの穴を埋めることはできないが、常に全力でプレーするスタイルがファンの心の傷を少なからず癒やすことになり、今ではファンのお気に入りの選手となった。

NBAキャリア4年目の今シーズン、ベテラン揃いとなったマブスで彼は以前と同じようにエネルギッシュなプレーを見せ、チーム内での存在感を高めている。クレイ・トンプソンに代わってスタメンを務め、3ポイントシュート成功率は45.9%と絶好調。ただし、指揮官ジェイソン・キッドは「マックスの力はこんなものではない。オフェンスではもっと積極的になるべきだ。3ポイントシュートを10本打ってもいい」と、彼をもっと活用することでチームのオフェンスが改善できると言う。

現地1月3日のロケッツ戦にマブスは110-104で勝利し、連敗を4で止めるとともに2026年の初勝利を挙げた。ロケッツはスティーブン・アダムズの欠場に加え、試合開始早々にアルペラン・シェングンが右足首を捻挫してプレーを続けられず。これに対してデイビスがフィールドゴール15本中9本、さらにフリースローも9本中8本を決めて26得点を記録した。

そのデイビスに次ぐ24得点を記録したのがクリスティだった。3ポイントシュート4本成功に加えて、3本のダンクを含むフィールドゴール10本成功と、指揮官キッドが求めるアグレッシブな姿勢で結果を出した。

レイカーズから一緒に移籍してきたデイビスは「最近のマックスは自信に満ち溢れている。彼がやれるのは分かっているから、僕らも攻めろ、打てと言い続けている。逆にシュートを打たないと怒るぐらいだ」と語り、3ポイントシュートに留まらない活躍も称賛する。「今日はダンクでもチームを勢い付けてくれた。1試合で3本もダンクを決めるのは初めてじゃないかな。ああいう力強いダンクが決まればチームに勢いが出るし、ファンも盛り上がる。試合の流れをこちらに引き寄せる大きなきっかけになるんだ」

クリスティ自身も1試合3本のダンクは「多分一番多いと思う。思い切ってリムに向かって、力強くフィニッシュできると気持ちが良いよ」と笑顔で語った。「コーチからは『アグレッシブなメンタリティを持て』といつも言われている。攻め気のスイッチをオンにしてアグレッシブにプレーすれば、自分の得点が増えるだけじゃなくチームメートのチャンスを広げることにも繋がる。3ポイントシュートだけじゃなくリムも攻めれば、守る側にとっては嫌だろう。常に攻撃的な姿勢を持ち続けるつもりだ」

シーズンごとにスキルと身体能力を高め、経験を選手としてのステップアップに繋げられる理由を彼は「まずは神を信じることが僕のベースとなっている。そのために毎日、最高の自分であろうとしている。選手として、一人の人間として自分を高めたいというモチベーションは信仰心から得られているんだ」と語る。

それとともに、彼はベテラン勢のサポートへの感謝も忘れない。マブスがいまだ13勝23敗と勝率5割ラインに大きく未達となっているのは、計算できるはずのベテランの不調が大きいのだが、先日の彼はクレイからシューターとしての心構えを教わっていることへの感謝を語った。そしてこの日は、レイカーズ時代から一緒の2人へこんなメッセージを送っている。

ディロ(ディアンジェロ・ラッセル)とは僕のルーキーイヤーのトレード期限から一緒で、ずっと支えてもらっている。彼のプレーや努力する姿勢から多くのことを学んできた。ADもそうだ。キャリアを通してずっと将来の殿堂入り選手の立ち居振る舞いを見てきた。彼らのバスケIQや日々の行動から学べることはとても多い。頼れるベテランの存在は、僕にとって本当に幸運なことなんだ」