
センターは若手のダロン・ホームズ二世に託すことに
現地12月29日、ナゲッツのニコラ・ヨキッチはヒート戦の試合途中に味方と衝突して倒れた。足を踏まれた状態で自分の体重を逃がせずに左膝が逆方向に伸びており、シーズンを棒に振る重大なケガを予感させた。
しかし、検査結果は膝の過伸展で、前十字靭帯断裂など最悪の事態は避けられた。最低でも4週間の離脱は痛いが、ナゲッツにとっては不幸中の幸いだ。
ヨキッチはNBAキャリア11年目を迎えているが、過去10シーズンでプレーオフを含めて839試合出場、つまりシーズン平均83.9試合に出場しており、3年目の2017-18シーズンから5試合以上連続での欠場をしたことがない、極めて欠場の少ない選手だった。
そのヨキッチが抜ける影響は計り知れないが、復帰までの約1カ月を耐え抜くしかない。幸いにも、今シーズンは控えセンターとしてヨナス・バランチュナスが安定したパフォーマンスを見せていた。ところが、ヨキッチを欠いて最初の試合となったラプターズ戦で、初先発に抜擢されたバランチュナスがふくらはぎの肉離れを起こし、彼もまた4週間の戦線離脱となった。
ナゲッツはすでにアーロン・ゴードン、クリスチャン・ブラウン、キャム・ジョンソンと先発3人を欠いており、さらにヨキッチとバランチュナスのケガが重なった。
ラプターズ戦の後半にバランチュナスがケガをした後、残されたセンターはダロン・ホームズ二世しかいなかった。2年目の選手だが、1年目はアキレス腱断裂で全休。今シーズンが実質的なルーキーイヤーだが、開幕直後に2試合に出場しただけで、その後はローテーション外に置かれていた。
https://t.co/RlaD25dxNO pic.twitter.com/dtHWTGsiNi
— Denver Nuggets (@nuggets) January 1, 2026
ラプターズはスモールラインナップを採用し、ホームズ二世がマッチアップする相手はスコッティ・バーンズだったが、ホームズ二世はディフェンスでもリバウンドでも彼を止められず、勝ちはしたものの終盤の大苦戦の一因となった。
ヨキッチやバランチュナスと比べたら見劣りするのは否めない。しかし、これまでほとんど出場機会のない事実上のルーキーが、いきなり22分の出場機会を得て、わずかなリードを守らなければならないクラッチタイムまで任されるのだから、簡単にいくはずがない。
ナゲッツを率いるデビッド・アデルマンは「上手くいかない時にも下を向かずに戦い続けた。ミスをすることもあれば、相手に圧倒されることもあるのがNBAだ。それでも切り替えて次のプレーに向かうのが一番大事で、彼はそれをやり遂げた」と若手を擁護した。
チームリーダーのジャマール・マレーは、ホームズ二世への期待をこう語る。「素晴らしい才能の持ち主だ。試合をこなすことで攻守の流れを理解し、さらに成長する。誰だって最初は苦労する。NBAのペースに合わせようとすればミスをするものだ。今は我慢だ。いずれ適応できるよ」
ナゲッツにはジーク・ナジの起用、スペンサー・ジョーンズかペイトン・ワトソンをセンターで使うスモールラインナップという選択肢もあるが、すべて策としては物足りない。それでもナゲッツが次の優勝を勝ち取るにはヨキッチへの依存度を減らす必要があり、ここでホームズ二世がステップアップするのは理想的なシナリオだ。苦戦は免れないにせよ、この4週間をどう乗り切るかで、ナゲッツの先行きは大きく左右されるだろう。