
約1カ月ぶりの戦線復帰、17分の出場で16得点を記録
ホークスはここまで16勝19敗。トレイ・ヤングとクリスタプス・ポルジンギスという計算できるはずのプレーヤーが多くの試合を欠場しているが、ジェイレン・ジョンソンのブレイク、ダイソン・ダニエルズが攻守の要となることで健闘している。直近で7連敗を喫して勝率5割ラインから脱落したが、それは若くて勢いのあるチームが併せ持つ安定感の欠如から来るものだった。
連敗中にヤングが復帰したが、オンボールで長所を発揮するエースが戻って来たことで、チームでボールをシェアして速いペースで戦う若手中心の良さが削がれてしまった感がある。それでも、現地12月31日のティンバーウルブズ戦で復帰したポルジンギスは、ブランクを感じさせないプレーで連敗ストップに貢献した。
ポルジンギスはニックスやマーベリックス時代に度重なるケガに苦しめられてきたが、今の彼をコートから遠ざけているのは免疫系の病気で、新型コロナウイルスの後遺症とも言われているが、いまだに原因は分かっていない。心身の負荷が高まると起き上がれないほどの倦怠感が出て、呼吸や発汗の異常が出る。
昨シーズンはセルティックスで42試合にしか出場できず、プレーオフでは症状を抱えながら強行出場した。その後に症状は消えてユーロバスケットでは問題なくプレーでき、ホークス合流直後には「もう完全に良くなった。ガソリン満タンで開幕を迎えられる」と手応えを語っていたが、開幕から1カ月で戦線離脱を強いられた。
約1カ月ぶりの復帰となったウルブズ戦、ポルジンギスはベンチスタートで出場時間に制限もあった。それでも17分の出場で16得点を記録。この間の得失点差は+22で、チームは126-102で勝利しているので、リードの大半を彼がいる時間帯に稼ぎ出したことになる。
「プレータイムが短いのは分かっていたので、出番が来たら余計なことは考えず、自分の得意なプレーでチームに貢献しようと考えていた。また、徐々にリズムを上げていく時間がないのも分かっていたから、最初から得点を狙っていった。最初の数本が決まらなくても自信を失うことはない。打ち続ければ決まるものだし、実際にそうなった」
ヤングが若手とのフィットに手間取っているのとは対照的に、ポルジンギスはブランクがあっても関係なく、ジェイレン・ジョンソンとのピック&ロールで息の合った連携を見せ、そこから力強くリムを攻めたり、ポップして3ポイントシュートを放ったり、またジョンソンがアタックするコースを作り出したりと、息の合ったプレーを見せた。
「僕からすれば、ジェイレンとのプレーは簡単だよ。彼は過小評価されているけど、優れたパサーであり、トランジションも得意だ。自然とお互いがどう攻めたいかが理解できる」とポルジンギスは言う。
そうは言っても勝率5割ラインより下のホークスが出遅れたのは間違いなく、ここから立て直してプレーオフを狙うよりも、2月のトレードデッドラインに向けて若手中心にロスターを再構築するとの噂もある。ただ、フロントがその是非を検討しているとしても、現時点で選手にできるのは目の前の試合に勝つことだけ。ポルジンギスも自分のコンディションを上げ、勝利に貢献することしか考えていない。
「7連敗もしているとは思わなかったな。チームの戦いぶりは決して悪くないと思っているからね。コーチ陣からも結果に一喜一憂するのではなく、毎日の積み重ねに集中すべきだと言われている。シーズンには好不調の波が付き物で、勝てるはずの試合を落とすこともある」とポルジンギスは言う。
「今日はチームが停滞した状況から抜け出す力になれて良かった。今日の勝利は、不振に耐え抜いてきた若い選手たちへの素晴らしいご褒美になった」