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選手としての力量以外にも、大学時代コーチとの関係、チームに与える影響も含めて調査

カンファレンス首位のセルティックスがドラフト全体1位指名権を得たことが話題になっているが、今年の2位指名権を得たのはレイカーズだ。巷では、UCLAのロンゾ・ボールの指名が既定路線になりつつあるが、指揮官ルーク・ウォルトンは、2位指名権を有効に生かすため、球団として指名候補選手の徹底調査を行なっていることを明かした。

『Dan Patrick Show』に電話出演したウォルトンは、なぜレイカーズがボールを指名すると見られていると思うかについて聞かれると、「彼はロサンゼルス出身でUCLAの選手。それに、私は彼のパス、チームメートの力を引き出す能力を高く評価している。素晴らしい選手なのは間違いない。見たところ、チームにもフィットするだろう」と答えている。

今年のドラフトは数年ぶりの『豊作の年』と言われ、上位指名権を持つチームは誰を指名するのが正しい選択なのか、うれしい悩みを抱えている。レイカーズもまた、1位指名権を持つセルティックスの出方次第では、2位で指名する選手が当初の予定から変わる可能性もあるだろう。

ウォルトンは、球団スカウトが指名候補全員の出身大学に連絡を入れ、バスケットボール部のコーチとの関係、コーチへの対応、チームに与える影響、選手のコンディションなどについて徹底した調査を行なうと語った。

ボールは選手としての評価こそ高いが、父親のラバー・ボールが物議を醸す発言を繰り返し、息子のドラフト指名順に悪影響を与えることを懸念する声も少なくない。もちろんウォルトンもラバー・ボールの発言を知っていると答えたが、「個人的に思うところは何もない」と話した。

選手としての力量だけで全体1位指名選手になれる時代は終わった。性格や素行も含め、チームへの影響、フィットするかどうかなど、ドラフトで勝者となれるかどうかは、事前リサーチによるところが大きいということなのだろう。