八村塁

「ヤング・カワイ・レナード」と表現される

NBAドラフト全体9位で八村塁を指名したウィザーズは、数年前から彼に注目していた。

暫定的にバスケットボール運営部門代表の業務をこなしているトミー・シェパードは、指名後に「彼を2年も付け回していたんだ」とジョークで笑いを誘った。

八村はドラフト前にウィザーズのワークアウトには参加しなかった。それだけにサプライズ指名だったと言えなくもないが、シェパードは「彼を指名するつもりだったと」言いきった。

「ここ数年チェックしていた選手で、彼は遅咲きの選手。それに素晴らしい2ウェイ選手になれるだけの素質がある。たしかに、何選手か候補はいた。しかし、彼のポテンシャル、成長過程を考えれば、素晴らしい選手を指名できたと思っている」

ゴンザガ大での3年目の昨シーズンに平均19.7得点、6.5リバウンド、1.5アシスト、フィールドゴール成功率59.1%、3ポイントシュート成功率41.7%を記録し、チームをNCAAトーナメントのエリート8に導いた八村への評価は高く、指揮官のスコット・ブルックスも、指名後に八村と直接話し「塁、おめでとう。私もとても興奮しているよ。君に会える明日が楽しみだ」と語るなど、八村との対面が待ちきれない様子だった。

指名直後、『ESPN』の番組に出演した元NBA選手のチャウンシー・ビラップスは、八村を「ヤング・カワイ・レナード」と表現。だがシェパードは「そこまでの期待を押し付けるのはアンフェア。彼には彼のままでいさせるべきだ」と答えた。またシェパードは、八村の精神面についても言及し、「彼は来シーズンからプレーできる準備を整えている。特に何かを教育する必要もない」と、評価した。

「彼はコートに立てる。彼に対する期待や注目に関しては、我々が対応する。ただ、即チームに貢献してくれると思っている。素晴らしい人物だ」