カワイ・レナード

ウォリアーズは勝負どころでトンプソンが故障

ラプターズとウォリアーズが激突したNBAファイナルの第6戦、3勝2敗と王手をかけていたラプターズが粘るウォリアーズを振り切って勝利。初優勝を決めた。

立ち上がり、カイル・ラウリーが思い切りの良いシュートを次々と決めてラプターズがリードするが、ウォリアーズは2-1-2のゾーンディフェンスで相手のリズムを狂わせ、クレイ・トンプソンとステフィン・カリーの3ポイントシュート、そこにデマーカス・カズンズのゴール下を絡めて追いつく。そこからは両チームがディフェンスに集中してミスらしいミスがなく、ファイナルらしい引き締まった展開でリードチェンジを繰り返した。

試合が動いたのは後半、ラプターズのリーダーであるラウリーがファウルトラブルで、攻守にプレーの強度を保てなくなったのを機に、ウォリアーズが流れをつかんだかに思われた。しかし、好事魔多し。速攻に走ったトンプソンが、ダニー・グリーンのブロックを浴びて空中でバランスを崩して着地し、左膝を痛める結果に。痛みを押してフリースローは決めたが、結局その後はコートに戻ることができなかった。

もともとケビン・デュラントを欠くウォリアーズにとって、それまでゲームハイの30得点を挙げていたトンプソンの離脱は大きな痛手。それでも王者の意地を見せ、最後の最後まで食らいついていく。最終クォーター残り2分を切って、ドレイモンド・グリーンの3ポイントシュートが決まって105-108と1ポゼッション差に。さらに残り1分を切ってカズンズがパスカル・シアカムとの1on1を制して、108-109と1点差に迫る。

残り18秒でのオフェンス、ウォリアーズはサイドライン際でボールを持ったダニー・グリーンに強烈なプレッシャーを掛けてターンオーバーを誘い、残り9.6秒でポゼッションを得た。このチャンスを託すのはもちろんエースのステフィン・カリー。しかし、決まれば逆転の3ポイントシュートはリングに弾かれた。結果、114-110でラプターズが勝利。4勝2敗で初優勝を決めた。

まさにチーム一丸の勝利だったが、3本のカリー、4本のトンプソンを上回る11本中5本の3ポイントシュートを沈めてチームに勢いをもたらしたフレッド・バンブリートは「自信を持ってプレーするためにオフの練習に取り組んできた。チームメートに信頼してもらえるためにやってきた」と、これまで積み上げてきた努力がもたらした優勝であることを誇った。

ウォリアーズにアクシデントが相次ぐ不運があったのは間違いないが、ラプターズがカイル・ラウリーというリーダー、勝負どころを託せるエースのカワイ・レナード、伸び盛りのパスカル・シアカムといった個々の才能を結集して、素晴らしい戦いを演じたのも確かだ。こうしてNBAの2018-19シーズンは幕を閉じた。