トンプソン「ケビンのためという以外の大義はない」
6月13日にオラクル・アリーナで行なわれるNBAファイナル2019第6戦は、同会場で最後の公式戦となる。ウォリアーズにとって数々の歴史を生み出した会場でのラストマッチだが、明日の試合は、ケビン・デュラントに捧げられるものになるだろう。
デュラントは、右ふくらはぎの状態が万全ではなかったにもかかわらず、チームのために第5戦に強行出場し、その結果、右足のアキレス腱断裂という重傷を負った。
第6戦前日の会見で、チームメートのクレイ・トンプソンは、「オラクルで最後のショーを楽しむ」とコメントしたが、デュラントに対する思いを口にした。
「ただ、ファンのみんなもケビンのために大きな声援を送ってくれると思う。彼のような闘志を示してくれると思う。それだけの声援を受けるに値するチームだと思うし、何よりもケビンがチーム、球団のためにやってくれたことを考えれば当然。ケビンのためという以外の大義はない。ファンのみんなも、彼のために大きな声援をくれると思っている」
第5戦後のインタビューで目を潤ませながら質問に答えたステフィン・カリーも、その思いはトンプソンと一緒だ。
「(デュラントが負傷してからの)24時間で言えることは少なかった。どの程度のケガなのかも分からなかったし、復帰までのプロセスも分かっていなかった。ただ、明日の試合へのモチベーションについて言う必要はないんじゃないかな。クレイが言ったように、ホームコートを守ること、観客の声援を力に変えること、K(デュラントの愛称)のためにプレーすること、シリーズを続けること。明日は、多くのことを力に変えられる。準備はできている」
依然として追い詰められている状況に変わりはない。だが、大ケガを負うリスクを覚悟してまでチームのためにプレーしたデュラントのため、ウォリアーズは、何がなんでも勝って『Game 7』に繋げようとしている。