
新加入のノーマン・パウエルはその穴を埋められるか
ヒートのタイラー・ヒーローが左足を手術することになり、開幕に間に合わないことが分かった。ヒーローは今オフの序盤に左足首の炎症が発覚。炎症を抑える治療をしたが治らず、このタイミングでの手術に踏み切った。
手術は成功したが、約8週間の離脱となり、プレーに復帰できるのは11月中旬となる見込み。ヒートは現地9月30日からトレーニングキャンプを開始し、10月上旬から中旬にかけてプレシーズンマッチを戦い、10月22日に開幕を迎えるが、ヒーローは開幕から15試合前後を欠場することになる。
昨シーズンのヒートは『ジミー・バトラー問題』に揺れた1年を過ごしたが、その中でヒーローはチームリーダーとして成長を遂げた。バトラー退団後にチームトップの平均23.9得点、5.5アシストと2つの数字でキャリアハイを記録。オールスター初選出も果たしており、シーズン序盤のみとはいえ彼の不在は大きな痛手となる。
しかも、新シーズンのヒートは序盤に強豪との対戦が多い。開幕からの15試合のうち、実に10試合が昨シーズンのプレーオフ進出チーム。ヒートは若手が多く、勢いに乗れば強さを発揮するが、序盤戦に負けが大きく先行すると選手たちはモチベーションを保つのに苦労するだろう。
ヒーロー不在の間は新加入のノーマン・パウエルが先発を任される可能性が高い。ベテラン揃いのクリッパーズから移籍してきた32歳のパウエルは、ヒートでは一転してチーム最年長となる。昨シーズンはキャリアハイの21.8得点を記録したパウエルが新天地でオフェンスを引っ張ることができるか。デイビオン・ミッチェルと組むバックコートコンビの出来が、ヒートの序盤戦を大きく左右しそうだ。