指揮官スパヌリス「私が求めていたバスケ」

ギリシャはユーロバスケット2試合目のキプロス戦でヤニス・アデトクンボを欠場させた。グループ上位突破のために重要なジョージア戦を翌日に控えて、大黒柱であるアデトクンボの休養を優先。それでもタイラー・ドーシーとコンスタンティノス・ミトグルウの18得点を筆頭に11人全員が得点を、9人がアシストを記録する戦いぶりでキプロスを退けた。

前半終了時点で43-31とギリシャがリードしたが、後半開始からフィリポス・ティグカスの連続得点を許し1桁点差に詰められる場面もあった。キプロスを圧倒できたわけではないが、全員でディフェンスし、全員でオフェンスするチームの結束力を前面に押し出す戦いぶりは、指揮官バシリス・スパヌリスが「私が求めていたバスケ」と称えるものだった。

ボールシェアを徹底して26アシストを記録した一方でターンオーバーは6つだけ。2点シュートは60.7%、3ポイントシュートは44.8%と、チームで良いシュートチャンスを作って高確率で決めた。

ベテランのディミトリオス・カツィヴェリスはチームで2番目に長い25分の出場で7得点4リバウンド5アシスト2スティール1ブロックとオールラウンドな働きを見せた。前半で突き放すことのできなかった試合展開については「キプロスに敬意を払っているから」とだけ語り、「後半にプレーの強度を上げて勝ったことに注目したい」と続けた。

2つの代表チームが同じ国歌を歌う「歴史的な瞬間」

そして、会見で指揮官スパヌリスとカツィヴェリスが声を大にして語ったのは、国際試合のティップオフ前に一つの国歌が歌われたことだ。ギリシャとキプロスは隣国で、キプロスは国歌を制定する際にギリシャの『自由への賛歌』を採用した。カツィヴェリスは「歴史的な瞬間だったと思う。この経験ができて僕たちは幸せだ」と語り、スパヌリスは「2つのチームが同じ国歌を歌ったことはギリシャ人として大きな誇りだ」と続けた。

ギリシャは次戦でジョージアと対戦する。サンドロ・マムケラシュビリとゴガ・ビタゼ、NBAでも活躍する強力フロントコートに打ち勝つには、休養十分のアデトクンボによる圧倒するだけのパフォーマンスが必要となる。

「フィジカルな試合になることは覚悟している。集中し、エネルギーを出していく。それが代表チームに限らず、人生を通しての私のスタイルだ」とスパヌリスは言う。2005年のユーロバスケット優勝メンバーである彼は、その20年後にヘッドコーチとしての優勝を目指す。

「チームとして戦いたい。だから私は選手たちの言葉を聞く。人生において友人や家族からアドバイスをもらうように、バスケでも選手と多くの会話を交わし、その意見を採り入れるようにしている。私が喜んでいるのは、そのコミュニケーションがチーム全体で行われていることであり、全員が優勝という一つの目的に向かっていることだ」