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スティーブンソンとレブロンの『因縁対決』にも注目

ブルズ、ヒートとの三つ巴の争いを制したペイサーズが、東カンファレンス7位でプレーオフ進出の切符を手にした。4月初旬の時点では黄色信号が点滅し、エースのポール・ジョージが危機感を欠く若手を一喝。チームに刺激を与えるためフロントがランス・スティーブンソンの復帰を決めた時はどうなるものかと思われたが、残った2枠の上位を確保した。

1回戦の相手は、レブロン・ジェームズを擁するキャバリアーズ。ジョージとスティーブンソンにとっては、対戦チームこそ違えど2012年と13年のカンファレンス決勝で煮え湯を飲まされたチームのエースだったレブロンと再び相対することとなった。

ジョージは104-86で勝利したホークスとのレギュラーシーズン最終戦後「プレーオフの舞台に戻れることを楽しみにしている」とコメント後、キャブズとの対戦についての意気込みを語った。

「タフなシリーズになる。とにかく彼らに挑む必要がある。最近は調子を落としていたみたいだけれど、レブロンはレブロンだし、カイリー(アービング)もカイリー。他の選手はリーダーである彼らについていくからね。ただ、今の僕たちにはハードにプレーするアイデンティティが備わっている」

レブロンとは何かと『因縁』のあるスティーブンソンは「レブロンは素晴らしい選手だから、難しいシリーズになる。彼に対しては積極的な守備が必要になる。チーム一丸となったディフェンスもね」と話した。

現在の勢いだけを見れば、5連勝で終わったペイサーズに分はあると言える。しかし、キャブズは早々に東の首位をセルティックスに譲り、レブロン、アービング、ケビン・ラブら主力に休養を与えることを優先。ラプターズとの最終戦にはビッグ3を起用せず、15日から開幕するシリーズに照準を合わせている。

本気モードのキャブズを相手にペイサーズが大番狂わせをやってのけられるかどうかを占う上でも、15日にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれる第1戦は、重要な意味を持つ。