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5週間の離脱を強いられるも、プレーオフに向けて万全

4月11日、ウォリアーズはジャズと対戦して99-105で敗れた。ホームで喫した5敗目だが、すでに東カンファレンスの1位が決まっているウォリアーズにとってはプレーオフに向けた調整の意味が強く、クレイ・トンプソンは休養。同点で迎えた第4クォーターではステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンはプレーしなかった。敗戦についてヘッドコーチのスティーブ・カーも「ケガ人が出なければOK」とコメントしている。

『調整』という意味で注目されるのがケビン・デュラントだ。3月1日に左ひざを痛めたデュラントは、じっくりと時間をかけて治療を行い、9日のペリカンズ戦で復帰。それに続く実戦となったジャズ戦では32分半のプレータイムで16得点6アシスト。スタッツはそれほどでもないが、身体のキレは明らかに増している。

第3クォーターの終盤には鋭いドライブから伸びのあるダンクを披露し、オラクル・アリーナを沸かせた。第4クォーターにも再び自らのドライブでジャズ守備網を突破してダンクを決め、完全復活を印象付けた。

試合後には「嘘を言っても仕方ない、すごく良い感じだ」と、謙虚で知られるデュラントから珍しく景気の良いコメントが飛び出した。「全体的にはディフェンスに回った際のプレーが良かったと思う。それからダンクも。これでパズルの最後のピースが揃った感じだね」

このところ『かつての相棒』であるラッセル・ウェストブルックが『Mr.トリプル・ダブル』としてNBAの話題を独占している感があるが、プレーオフに入るとともにデュラントが調子を上げ、主役を演じそうな雰囲気がある。