オール九州ジュニアバスケットキャンプ

豪華コーチ陣とともに大盛況となった令和最初のキャンプ

5月1日、2日と長崎県のシーハットおおむらで、九州各県から選出された中学生66名を対象に、「TREASURE’19オール九州ジュニアバスケットキャンプ⾧崎」が行われた。

女子バスケ界のレジェンド大神雄子を始め、長崎県出身の永田睦子と中川聴乃、さらに中山佑介、志村雄彦、ルンゲ春香、末広朋也、山口大輔を迎え、初日のスペシャルゲストにはNBAでプレーする渡邊雄太も登場と、参加した中学生にはとても有意義なキャンプとなった。

男子のMVPを受賞した上野幸太(熊本県)は「今回のキャンプでチャレンジしようと思っていました。自分から率先して声を出したり、全力でプレーすることは、所属チームに戻っても仲間たちにも広めていきたいです」とキャンプでの学びを語る。

また女子MVPとなった木下絢音(長崎県)は「3ポイントシュートをワンハンドで打つことにチャレンジしていました。以前からどうやって打てば届くのか、どうすれば入るのかなと迷っていました。このキャンプでワンハンドシュートを習うことができ、それがきっかけとなって最後のゲームでは決めることができました」と、キャンプでの学びを最後には生かすことができたとコメントした。

また、今回コーチとして参加した大神は「コーチ陣一人ひとりに目的と役割があり、共通意識を持って選手たちに向かおうという気持ちが準備段階からありました。何ごとも準備が大事であることを感じさせられたキャンプになりました」と、指導することで自分自身にも得られるものがあったとコメントしている。

世界で活躍した経験のあるコーチが若い選手を指導することは、その場でのスキル習得はもちろん、今後に向けた意識向上の意味でも大きな経験になるはずだ。2020年の東京オリンピックを控えてはいるが、その先の未来にも目を向けなければならない。そこで活躍すべき世代が、今回のキャンプに参加した中学生たちになる。ここで学んだ選手たちが経験を自身のチームに持ち帰り、波及効果が広がっていくことに期待したい。