イビチャ・ズバッツ

リーグ最高勝率のキャバリアーズに見事な逆転勝利

現地3月18日、クリッパーズはホームでキャバリアーズ相手に132-119のハイスコアリングゲームを制した。

第1クォーターはキャバリアーズが45-37でリードと、ともにオフェンス絶好調の点の取り合いとなったが、クリッパーズは次第にキャブズのオフェンスに対応し、第4クォーターはわずか17失点に抑える。オフェンスでは試合全体でフィールドゴール成功率54.8%、3ポイントシュート35本中16本成功と効率良く得点を重ね、リーグ最高勝率の難敵から大きな勝利を挙げた。

33得点を挙げたカワイ・レナードとともにチームを牽引したのは、ビッグマンのイビツァ・ズバッツで、28得点20リバウンドの大暴れ。エバン・モーブリーとジャレット・アレンを相手にズバッツがインサイドで引けを取らなかったことで、攻守にクリッパーズが上回ることになった。

試合後のコートインタビューでズバッツは、誕生日で勝利を意識していたと明かす。「この勝利を本当に欲していた。チームの順位、そして自分の誕生日という意味でね。誕生日に試合がある機会はそう多くないし、これまであまり勝てていなかった。だからこそ勝ちたかったし、それができてうれしいよ」

また、終盤に突き放せた理由を「すべては遂行力だ」と続ける。「ボギー(ボグダン・ボグダノビッチ)がピック&ロールを仕掛け、正しい読みでフリーの僕を見つけてくれた。僕も確実にシュートを決めることができた」

ズバッツが絶賛したボグダノビッチは、フィールドゴール8本中8本成功の20得点7アシストと活躍。「優勝候補の一つに勝てたのは素晴らしいこと。彼らは序盤にビッグショットを決めて多くの得点を挙げたけど、僕らは戦い続けた」とボグダノビッチは試合を振り返る。「今日はズー(ズバッツ)の誕生日だから、彼のためにシュートを決め続けた。まだ深夜じゃないから、誕生日プレゼントはこれから買いに行くよ(笑)」

これでクリッパーズは4連勝、ここ8試合で7連勝と調子を挙げ、今シーズン39勝30敗としている。今の好調の秘訣を、ズバッツは次のように見ている。「みんな戦線復帰して、ようやく自分たちのリズムをつかみつつある。健康であれば僕たちは本当に強力なチームになれる。すべては継続性だ。自分たちのやっていることを信頼し、それをコートで出すだけだよ」

役者が揃い、試合を重ねることでケミストリーが高まっている。今のクリッパーズは、理想的な形でシーズン終盤戦を迎えようとしている。