勇退の噂を否定、『ポポビッチ節』は健在
惜しくもナゲッツとのファーストラウンドに敗れたスパーズ。シーズンを終え、選手、コーチはバケーションに入るが、スパーズで最も注目されているのは、今シーズン終了後に契約を満了するヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチの去就だ。
アメリカ代表のヘッドコーチも兼任している名将は、23年目の2018-19シーズンを最後にスパーズの指揮官を勇退するのではないか、と噂されていた。しかし、シーズン終了後のメディア対応で、ポポビッチは続投への意欲を独特な物言いで示した。
「私は一度も代理人を雇ったことはないし、私の契約は私のビジネスなので、これまで一度だって話してこなかった。だが、今回はルールを曲げよう」と話し始めたポポビッチは「実は今、交渉中なんだ」と明かす。
「最終的には、ポルトフィーノ・フライヤーズ、ポジターノ・パイレーツのどこかに落ち着くだろう。ポルトフィーノに行く可能性は3分の1、ポジターノも3分の1、残りがサンアントニオだ。どこと契約するかは、そのうち分かるよ」
ポポビッチは、黄金時代を築いたトニー・パーカー、マヌ・ジノビリ(引退)が不在、しかも負傷者が続出したシーズンを振り返り、「選手たちにも伝えたが、今日がシーズン初日ならどれだけ良かったか」とも語った。リーグ史上、70歳を超えてヘッドコーチを務めた指揮官は、ビル・バートカ(71歳)、ヒュービー・ブラウン(71歳)、ラリー・ブラウン(70歳)、そしてポポビッチの4名しかいない。だが、会見でのやり取りを聞く限り、まだまだNBAのベンチから采配を振る姿が見られそうだ。
Good game, good series and good luck @nuggets! pic.twitter.com/lJXWlBFMz3
— San Antonio Spurs (@spurs) 2019年4月28日