昨シーズンまでマジックに在籍も今季はここまで所属なし
『ESPN』のシャムス・カラニア氏が、キングスがポイントガードの補強にマーケル・フルツを獲得すると報じている。
26歳のフルツは、2017年ドラフト全体1位でセブンティシクサーズに指名されるも、故障に加えて深刻なシューティングスランプに陥り、出場わずか33試合でシーズン終了。2019-20シーズンからはマジックに移籍する。
マジックでも故障に苦しんだフルツだが、2022-23シーズンには60試合出場で平均14.0得点、5.7アシスト、3.9リバウンドと自己最高のシーズンを送る。だが、昨シーズンも再び故障の影響で40試合出場にとどまり、今シーズンはここまで所属先がない状態が続いていた。
キングスは本人のリクエストに応える形で、エースポイントガードのディアロン・フォックスをスパーズに放出した。一連のトレードでブルズのザック・ラビーンを獲得すると、さらに他のトレードでウィザーズからベテランセンターのヨナス・バランチュナスを補強。ウイング、ビッグマンの層は一気に厚くなった。
先発ポイントガードはリーグ屈指のシックスマンだったマリーク・モンクが務め、控えとしてキーオン・エリスが出番を大きく増やしている。それでも司令塔の駒不足は否めず、フルツに白羽の矢を立てた。
キングスはシーズン序盤戦こそ出遅れたが、マイク・ブラウンヘッドコーチを途中解任するという荒療治を行った後、ダグ・クリスティ暫定ヘッドコーチの下では15勝8敗と復調し、現在28勝26敗としている。フルツに主力クラスの活躍を期待するのは酷だが、コンディションさえ良ければ控えガードとして繋ぎ役をしっかり務めてくれる力は持っている。
新天地でNBA選手としてまだまだやれることを示せるのか。フルツのパフォーマンスは、キングスの後半戦の戦いにも少なくない影響をおよぼすだろう。