レブロンとの共闘「夢がかなった感じだ」

現地4日、NBA史上最大と言える衝撃トレードでマーベリックスからレイカーズに移籍したルカ・ドンチッチが、新天地で記者会見を行った。

どんな実績を誇るスーパースターでも、NBAでのキャリアを1つのチームで終えることはまれだ。とはいえ、ほとんどの場合は30歳を超えたベテランとなって、所属チームの低迷から勝利を求めたり、球団首脳陣とチームの方針をめぐって関係が悪化したりなど、スターの気持ちがチームから離れた末の移籍劇となる。

しかし、ドンチッチは今月28日に26歳になる若い選手で、チームにも高い忠誠心を示していた。将来の殿堂入りが確実視され、移籍の意思がなく、さらにこれから全盛期を迎える稀代の逸材を放出するのは前代未聞のことだ。

会見においてドンチッチは、今回トレードされた理由について「なぜなのか分からない。これは彼らの決断で僕は何もしていない」と思い当たる節がないと明かした。また、2026年夏にフリーエージェントとなる権利を持っている中、マーベリックスとスーパーマックスでの契約延長を拒否するような態度を見せたことは「まったくない」と否定している。

ドンチッチにとって、このトレードはまさに晴天の霹靂で、「知らせを受けた時、僕は寝るところだった。(エイプリルフールの)4月1日なのか確認したよ。まずは信じられなかった」と振り返る。

「この48時間は、まるで1ヵ月のように感じる」と衝撃の大きさを表現したドンチッチだが、今は「世界で最も偉大なクラブでプレーする。新しい旅にワクワクしている」と前を向いている。そしてレブロン・ジェームズとの共闘についてもこう話した。

「夢がかなった感じだ。ずっと尊敬しているし、彼から学べることはたくさんある。そして今、彼と一緒にプレーしてそのすべてを学べることが楽しみだよ。僕たちはともにチームメートをより良くすることができる。僕らのIQはとても高く、みんなの助けになる。時間が経つごとに僕たちは良くなっていくよ」

マーベリックスでキャリアを全うするつもりだったドンチッチは、今回のトレードで心に大きな傷を負った。マーベリックでプレー経験のある元NBA選手チャンドラー・パーソンズによると、ドンチッチはこのトレードの約1週間前、ダラスに1500万ドル(約23億円)の住宅を購入したばかりだったという。

いろいろな要因があったとしても、結果としてマーベリックスに見限られたドンチッチは、レイカーズでどんな活躍を見せて古巣の首脳陣を見返すのか。今シーズン後半戦における最大の注目トピックとなる。