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カメラを気にして何気ない会話の機会すらなかったと告白

ラッセル・ウェストブルックと冷戦状態にあるケビン・デュラントが、かつての『盟友』との関係改善を望むのは自然なことだ。

『The Bill Simmons Podcast』に出演したデュラントは、ウェストブルックと揃って出場したNBAオールスターの期間中に、こじれてしまった関係の修復を図ったものの、最終的にはメディアの数があまりにも多く、お互いのプライドが邪魔をしてしまったと明かした。

デュラントは「ラッセルとは普段の何気ない会話をしたかった。『家族は元気にしているか?』とか、当たり前の話をしたかったんだけど、あまりにも多くのカメラが自分たちの方を向いていて、まるで『あの2人は目も合わせないぞ』、『挨拶もしないぞ』みたいな感じだった」と、約1カ月半前の出来事を振り返っている。

昨夏にフリーエージェントの権利を行使し、サンダーからウォリアーズに移籍したことで関係が悪化したと言われているものの、デュラントは、「メディアによって作られた因縁」という見解を示した。

「当初は問題なかったと思う。でも、毎日のように同じ人物についての質問ばかりされたら、自分だって嫌になる。それが、メディアが作り上げた僕たちの間にある『因縁』に拍車をかけた」

デュラントがオクラホマシティに凱旋した試合の雰囲気を見ても分かる通り、多くのサンダーファンは、まだデュラントの決断を好意的に受け止められていない。仮にウェストブルックがデュラントの移籍に関して憎悪や怒りの感情がないにしても、普段から自分やチームを支えてくれているファンの意向を無視するわけにもいかないだろう。

2人が再び笑顔で会話できるようになるまでは、今しばらくの時間が必要かもしれない。