第1クォーターに47得点のバックスがキングスを撃破
現地1月14日、バックスはホームでキングスと対戦。大黒柱のヤニス・アデトクンボが30得点13アシスト11リバウンドのトリプル・ダブルと攻守で存在感を放ち、130-115で快勝した。好調キングスの連勝を7で止めたバックスは今シーズンの通算成績を21勝17敗としている。
バックスは出だしからキングスを攻守に圧倒。第1クォーターで3ポイントシュート13本中7本成功と高確率でシュートを沈め、このクォーターだけで大量47得点を挙げ、いきなり21点の大量リードを奪う。これで試合の主導権を握うと、その後も常に2桁のリードを維持する危なげない展開で逃げ切った。
アデトクンボはNBA史上12人目となるキャリア通算50回目のトリプル・ダブルについて「素晴らしい気分だ。ここまで長い道のりだったけど、わずかな12人しか達成していない記録を達成できてうれしい」と語る。
そして今日の勝因はオフェンスの爆発はもちろんのこと、デイミアン・リラードのブロックを引き合いに出し、チーム全員がハードワークできたことを挙げる。
「チームリーダーのデイム(リラード)がハードワークでブロックを決め、TP(トーリアン・プリンス)がスプリントバックをしてリバウンドを取る。そういうプレーはチームにエナジーをもたらし、士気を高める。こういうプレーをたくさんやっていかないといけない。これこそ勝つために必要なプレーであり、勝っているチームの戦い方だ。レイアップを外して審判にファウルじゃないかと文句を言うのではなく、すぐに戻ることだ」
また、この試合はアデトクンボの13アシストに加え、彼と2大エースを担うリラードも24得点に加え7アシストを記録。2人で20アシストと、ボールがよく回ったことへの手応えをヘッドコーチのドック・リバースはこう語る。「2人とも多くのアシストを挙げ、かなり良いオフェンスが展開できている。アシストが少なくても勝てる時はあるが、ボールムーブができている時はより簡単にバスケットボールがプレーできている」
バックスは開幕から2勝8敗と出遅れた後、11月中旬から11勝2敗と巻き返しに成功した。だが、それ以降は勝ったり負けたりを繰り返し、貯金がなかなか増えていかない。その結果、現在は東カンファレンス5位に留まっている。
ここから上位に浮上していくための鍵を、アデトクンボはこう語る。「僕たちはもっと安定感を増す必要がある。最初から競争心の高いプレーを続け、勝っても負けても続けないといけない。それが今のチームに欠けていることだ」
タレントは申し分ないバックスだけに、あとはチーム全体にどこまでハードワークの意識を浸透させられるか。この課題さえ改善できれば、自然と貯金は増えていくはずだ。