2日連続の試合、延長にもつれてもタフに戦い抜く
バック・トゥ・バック(2日連続の試合)の2試合目はどのチームにとっても鬼門だ。遠征を伴う敵地での試合であればなおさら厳しい。ニックスは現地12月27日にオーランドでマジックと対戦し、翌28日にはワシントンDCでウィザーズと戦った。コンディションの悪さがディフェンスの強度に出てしまい、持ち前のハードワークにも本来の力強さがない。そんなチームを救ったのは、ジェイレン・ブランソンの55得点だった。
残り1分で5点負けている状況からバスケット・カウントの3点プレーとフローターを沈めて延長に持ち込み、最後はフリースローを確実に決めることで粘るウィザーズを振りきった。ウィザーズはカイル・クーズマに続いてジョーダン・プールもケガで離脱して8人ローテでの試合を強いられ、延長まで戦うには戦力不足だった。
2日連続の試合で延長までもつれたが、指揮官トム・シボドーの選手起用は容赦がなく、ミケル・ブリッジズは47分、ブランソンとカール・アンソニー・タウンズは44分、OG・アヌノビーが42分、ジョシュ・ハートが39分とプレータイムが伸びたが、全員が最後までタフに戦い続けた。
フィールドゴール31本中18本成功、フリースローを17本中16本決めて55得点を挙げたブランソンは「途中までビハインドを背負っていたけど、勝つ道筋を見いだすことができた」と語る。
今シーズンのフリースロー成功率はここまで81.1%と決して高くはないが、この日は延長に入って1本を失敗しただけ。最後の緊迫した場面でのフリースローもきっちり決めた。「今シーズンのフリースローはあまり決まっていなかったけど、必要な場面で成功させられた」と安堵の表情を見せた。
ニックスはこれで7連勝。22勝10敗で東カンファレンスの3位につけている。