ディロン・ブルックスとのマッチアップに勝利
NBAカップ準決勝のサンダーvsロケッツは、事前の予想通りにタフな守備を持ち味とする両チームのディフェンス合戦となった。ディロン・ブルックスはシェイ・ギルジャス・アレクサンダー、ルーゲンツ・ドートはフレッド・バンブリートと、両チームのエースキラーがエースに執拗なディフェンスを仕掛けて自由を与えない。攻めよりも守備が上回った前半は、シェイがフィールドゴール12本中3本成功、バンブリートがフィールドゴール8本中1本成功と抑えられた結果、ロケッツの42-41と点差がほとんど開かなかった。
それが後半になって変化する。第3クォーターはシェイがブルックスのマークを引きはがすようになり、フィールドゴール7本中4本成功を含む12得点を記録。試合を通して厳しいマークに遭う中でもアグレッシブな姿勢を失わず、アタックすることでフリースローでも得点を繋いだ。
一方でドートは激しく、そして簡単にはファウルをしないディフェンスを後半も継続する。2週間前にサンダーはロケッツに敗れているが、この時にはバンブリートに38得点を奪われており、同じ轍を踏むわけにはいかなかった。結果、バンブリートは42分プレーして8得点と完璧に抑え込まれた。シェイは前半の12得点から後半は20得点とステップアップし、チームに勝利をもたらした。
『悪役』ブルックスとの激しいマッチアップをシェイはこう振り返る。「このリーグは世界最高の選手たちが競い合う。ディフェンスでは間違いなく彼はそのレベルにあって、オフェンスでは僕もそうなりたいと思っている。彼は僕に自分のレベルを問う機会を与えてくれた。今日はそれに上手く対処できたと言っていいだろうね」
そして、ディフェンスで最高の働きを見せたドートをこう称える。「すべての試合で自分の持っているディフェンスの才能を出し切る。これは特別な選手にしかできないことだ。どの選手もチームに対してそれぞれの役割を担っているけど、ルル(ドート)の役割は特に優れている。ハードに、粘り強くプレーする」
「今日は彼の試合だった」とシェイは言った。「これまで何回もそうだったようにね」
NBAカップの決勝、バックスvsサンダーは現地12月17日に行われる。