レイカーズはここ7試合で5敗目
現地2日、レイカーズはティンバーウルブズに80-109で完敗。11月中旬には6連勝と上り調子だったが、ここ7試合で5敗目を喫し、今シーズン12勝9敗となった。
レイカーズ失速の少なくない要因となっているのが、レブロン・ジェームズの不調だ。この試合でフィールドゴール16本中4本成功の10得点に終わったレブロンはここまで平均22.0得点に留まっており、ターンオーバーも増えている。平均9.1アシスト、8.0リバウンドを含め、12月30日に40歳を迎えるとは思えない超人的なパフォーマンスを発揮しているのは間違いないが、ここ数年と比べるとクオリティーが落ちていることも否めない。
このような状況を受け、「レブロンに休養日を設けるか否か」が話題となっている。「レギュラーシーズン82試合フル出場」を今シーズンの目標に掲げ、実際に開幕以来全試合に出場しているレブロンだが、プレーの質を上げるには適度な休養を取るべきという声も少なくない。
さらに、昨シーズンまでの21年のNBAキャリアにおいて、レブロンが82試合出場を果たしたのは2017-18シーズンのみ。2018-19シーズンのレイカーズ加入後を見ると昨シーズンの71試合が最多で、6年間のうち4年間は56試合以下で、そもそも82試合出場は実現困難と見られている。
プレー強度が上がった現在のNBAにおいて、40歳を迎えるシーズンに中心選手として全試合出場を果たせれば、それは間違いなく金字塔となる。「コンディション調整」として連戦での出場を避ける若手選手が増える中、レブロンの姿勢は賞賛すべきものだ。だが、シーズン終盤戦からプレーオフを見据えた場合、適度なロードマネージメントを行うのが妥当でもある。
レブロンは82試合出場について「これは目標で、今後どうなるのか状況を見ていく。ただ、現時点でこの件について議論することはない」と語り、ここ数試合の不調の要因については「リズムだね。ここ3試合から4試合、自分のリズムをつかめていない」と分析。シュートタッチを取り戻すためには「練習するしかない。それだけだよ」と続け、復調に休養が必要だとは考えていないようだ。
レイカーズのJJ・レディックヘッドコーチは「(82試合出場が)彼にとって、優先事項であるかはわからない。もし彼の調子が良いのであれば、プレーすべきだ。ただ、私たちは彼の体調をできるだけ管理したい」と、今後について明言を避けている。
今後、首脳陣とレブロンが起用方針についてどんな決断を下すのかは、シーズン中盤戦におけるレイカーズの大きな注目ポイントとなる。