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チーム全員でブッカーの偉大な記録達成を後押し

3月24日にTDガーデンで行なわれたセルティックス戦で、サンズのデビン・ブッカーがNBA史上6人目の『1試合70得点』を達成した。

ブッカーは45分の出場で3ポイントシュート11本中4本の成功を含む、フィールドゴール40本中21本を決めた。またフリースローは26本中24本を沈めて70得点に到達し、NBA史にその名を刻んだ。

ブッカー以外に1試合70得点以上を達成したのは、ウィルト・チェンバレン、コービー・ブライアント、デイビッド・ロビンソン、エルジン・ベイラーのみ。『ESPN』によれば、対セルティックスに限定すると、ブッカーは、チェンバレン(62得点)、マイケル・ジョーダン(63得点)、ベイラー(64得点)を上回り、NBA史上最多得点記録保持者になったという。

大記録を打ち立てたブッカーは「こんなことは起きるとはね」と自分でも驚いた様子。「セルティックを相手に戦うには、強い気持ちが必要だと考えていた。僕はすごく積極的にアタックしたし、チームメートが僕に良いパスを出し、スクリーンでフリーにしてくれた。タイソン・チャンドラーはずっと僕をサポートしてくれたし、ジャレッド・ダドリーは10アシストだ。これは僕の力だけで成し遂げたものじゃない。だからチーム全員で祝いたいんだ」

セルティックスのアイザイア・トーマスは34得点を挙げたが、ブッカーの半分にも満たない数字。「とんでもないことをやってくれたよ」とトーマスは脱帽。「チーム全員がブッカーにできる限りの得点を取らせようとした。そして彼は実際に、考えられる限りすべての得点を決めたんだ」

もっとも、得点のハイライトを見ても分かるとおり、試合はセルティックスが終始リードする完勝。サンズは7連敗となった。ここは東カンファレンスの首位を争うセルティックスと、22勝51敗と大きく負け越し、もはや目標のないサンズとの差が出た形だ。

プレーオフ進出の望みが絶たれたサンズは、来シーズンを見据え若手に出場機会を与える方針を取っている。再建が形になるには今後数年は必要だろうが、類稀な得点力を持つブッカーを筆頭に有望な選手が何人もいる。ブッカーが中心に座るチームの完成が楽しみだ。