「良かったのは、自分の身体が大丈夫かどうかは考えずに試合でプレーできたこと」
現地4日、セブンティシクサーズはアウェーでサンズと対戦。開幕から欠場が続く大黒柱のジョエル・エンビードが不在の中、左ヒザの痛みが癒えた新戦力のポール・ジョージが待望の今シーズン初出場を果たした。
試合は序盤から接戦が続く白熱の展開となり、セブンティシクサーズは残り時間3分半で7点リードと終盤になって優位に立った。しかしここからオフェンスが停滞し、残り1分、この日で35得点と大暴れしたケビン・デュラントのシュートでサンズに逆転される。
その後、タイリース・マクシーがフリースロー2本中1本を決めて追いつくが、残り24秒のデュラントのレイアップを止められず追加点を許す。直後のラストポゼッション、セブンティシクサーズはこの日32得点を挙げたマクシーではなくジョージにボールを託した。ジョージは決まれば同点となるプルアップシュートを放つも万事休す。116-117で競り負け、シーズン1勝5敗となった。
セブンティシクサーズでの初戦となったジョージは、32分出場でフィールドゴール14本中4本成功の15得点5リバウンド4アシストに6ターンオーバー。本来のプレーを見せることはできなかったが、「良かったのは、自分の身体が大丈夫かどうかは考えずに試合でプレーできたこと。まったく問題ない感触だ」と、まずは痛みなくプレーできたことに安堵している。
そしてジョージは、懸念されたヒザのコンディションについて「試合が進むにつれて、感触は良かった。ヒザの状態は思っていたよりも良い。プレーすることで耐久力をつけて、これからの数試合を乗り切る助けにしたかった」と語る。エンビードがいつ復帰できるか不透明である以上、ジョージにはマクシーと共に中心選手としてチームを牽引していく働きが求められる。
彼ら2人を軸に、この日は30分出場で19得点7リバウンド6アシストを挙げたガーション・ヤブセレなどベンチメンバーのステップアップを促し、なんとかこの苦境を乗り越えたいセブンティシクサーズ。開幕前には優勝候補の一角にも挙げられた彼らに、これ以上の出遅れは許されない。早くも踏ん張りどころを迎えている。