共和党の投票所に監視員を置く施策を非難「民主主義に対する直接的な攻撃」

アメリカは現地5日、いよいよ大統領選の投票日を迎える。民主党のカマラ・ハリス副大統領、共和党のドナルド・トランプ前大統領のどちらが、新たな大統領となるのか世界中が注目している。

ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチは、これまで何度も政治的なメッセージを積極的に発信してきた。8月下旬には民主党の党大会に登場し、ハリス氏への応援演説を行ったことは記憶に新しい。

本日、ウォリアーズはウィザーズと対戦。左足の故障で欠場していた大黒柱ステフィン・カリーが約1週間ぶりの実戦復帰を果たすことに大きな注目を集めた。だが、試合前の会見でカーが最も強調したのは、明日に迫った選挙での投票の呼びかけだった。

『NBC Sports』によるとカーは、「どちらが勝つにせよ私は投票する。そして選挙の結果をリスペクトする」と語った。そしてトランプが前回の大統領選で敗れた際、投票に不正があったと主張したこともあり、共和党が投票所に独自の監視員を多く配置する姿勢を見せていることをこう批判した。「ドナルド・トランプによるFOXニュースの嘘のせいで嫌がらせを受けている、何万人にも及ぶ投票所で働いている人たちを尊重する。これは民主主義に対する直接的な攻撃だ」

不要な混乱を嘆くカーだが、それでも「明日は投票に行こう。誰に投票するのか選んでほしい」と強調する。そして、選挙に不正はないと続ける。「選挙は合法的なモノであることを理解してほしい。私の人生において有罪判決を受けた人物(トランプ)が再び立候補するまで、選挙が合法的ではないと考える人はいなかった」

試合は復帰したカリーが24分の出場で24得点、6アシストと故障明けの影響を感じさせなかったウォリアーズが125-112で勝利。今シーズン、アウェー4戦全勝の6勝1敗と好調をキープしている。

ちなみに明日、NBAでは試合が予定されていない。これは言うまでもなく大統領選の投票日に配慮しているからだ。