トム・ホーバス

三屋会長「日本バスケを次なるステージに導いてくれると信じています」

日本バスケットボール協会は10月25日、バスケットボール男子日本代表のヘッドコーチとしてトム・ホーバス氏と契約を継続したことを発表した。

アメリカ出身、現在57歳のホーバス氏はトヨタ自動車ペイサーズ(現アルバルク東京)などでプレーし、数々の個人タイトルやチームタイトルを獲得。その後、2010年にJX-ENEOSサンフラワーズ(ENEOSサンフラワーズ)に加入し、コーチングキャリアをスタートさせた。2016年のリオ五輪ではアシスタントコーチとして女子日本代表を支え、大会後にヘッドコーチに就任。若手の才能を引き出して世代交代を進めつつ、東京オリンピックではチームを銀メダル獲得へと導いた。

東京五輪後から男子日本代表のHCに就任すると、女子と同様に3ポイントシュートを多用し、トランジションを武器とするチームを作り上げた。ワールドカップ2023では48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場権を獲得。パリ五輪では銀メダルに輝いたフランス代表をあと一歩のところまで追い詰めるなど、日本バスケの強化を加速させた。

なお、11月に開催されるFIBAアジアカップ2025予選WINDOW2より代表チームの指揮を執るという。

ホーバスヘッドコーチは以下のコメントを発表している。「これまでの3年間、私たちはチームとして成長し多くの素晴らしい思い出を作ることができました。残念ながらパリでは目標に到達することは出来ませんでしたが、対戦した全てのチームから敬意を得ました。私たちは正しい道を歩んでおり、再びこのチームの一員として前進できることを光栄に思い誇りに思います。私たちの仕事と旅は終わっていません。私はこの先の多くの挑戦に立ち向かうことを楽しみにしています」

また、日本バスケットボール協会会長の三屋裕子も以下のコメントを発表している。「48年ぶり自力でのオリンピック出場へ導いてくれたワールドカップ2023沖縄での歓喜、パリ2024オリンピックでは銀メダルに輝いた開催国フランスを追い詰めるなど日本バスケの可能性を世界に示してくれました。2021年9月にホーバスヘッドコーチが就任して以来、世界ランキング35位から21位へと押し上げた実績、そして彼が浸透させてきた日本代表のバスケスタイルと文化を継続することが日本バスケを次なるステージに導いてくれると信じています」