コービー・ブライアント

写真=Getty Images

求められるのは勝利、結果のみ

レブロン・ジェームズという新たな柱を手にしたレイカーズは、『キング』が加わった1年目から結果を残せなかった。

6年連続プレーオフ進出を逃したレイカーズは、このオフに大型補強を実行すると見られているが、今シーズンの彼らを苦しめたのは、レブロンを含む主力を襲ったケガだった。もし彼らがケガをせず、長期間チームを離れなかったら、レイカーズは今も西カンファレンスのプレーオフ争いを盛り上げられていたかもしれない。

だが、ロサンゼルスのファンが求めるものは、結果のみ。こう主張するのは、レイカーズレジェンドのコービー・ブライアントだ。コービーは、『SiriusXM NBA Radio』に出演した際、レブロンと話をすることがあるかと聞かれると、「彼も自分も、ケガで台無しになったことを分かっている。だから何も話すことなんてないんだ。落ち着いてくれよ。来シーズン、チームを作り直して、やり直せば良い」と返答した。

そして、2000年からのスリーピート(3連覇)を達成後、一時期レイカーズの勢いが落ちた時期に体験したこと、アメリカ国内でも特異なロサンゼルスという環境の影響について、彼はこう述べた。

「彼も、LAというマーケットに驚かされたのかもしれない。以前も言ったことがあるけれど、(LAの)ファンはプレーしない。自分がスマッシュ・パーカーらと一緒にプレーした時(2005-06シーズン)にも経験したことだけれど、『どうしたら良い?自分に何を求めているんだよ?』という感じになったら、ファンは『お前が悪い。どうにかしろ。言い訳なんて聞きたくない。俺たちに必要なのは優勝だ。お前に責任がある。なんとかしろ』という反応だった。これがLAなんだ。彼らは、そうやってチームの選手の力を引き出すんだよ」

レブロンも、ロサンゼルスのファンが勝利のみを求めていることを理解している。『Spectrum SportsNet』とのインタビューでも「ファンの反応は正しい」と語ったばかりだ。

レイカーズは、NBAで歴代2位の優勝16回を記録している名門チーム。コービーがそうしてきたように、レブロンが中心のチームも、結果を残してファンを納得させるしかない。