ジェディ・オスマン

レイカーズのトレーニングキャンプへの参加を断る

ジェディ・オスマンがNBAを離れ、ギリシャのパナシナイコスへと移籍した。北マケドニア出身で、父の出身地であるトルコでバスケ選手として成長したオスマンは、トルコでプロデビューを果たした後、2017年にキャバリアーズでNBAデビューを果たした。

1年目のシーズンを終えたところでレブロン・ジェームズがレイカーズへ移籍すると、彼の出場機会は大幅に増え、キャブズでは6シーズンに渡り主力として活躍することになる。それでもキャブズがマックス・ストゥルースを獲得した昨年オフ、3チーム間トレードでスパーズに移籍。昨シーズンは72試合に出場したもののチーム内での役割は少なく、2020年に結んだ4年契約が切れたこのタイミングでNBAでの居場所を失った。

レイカーズからはトレーニングキャンプに招待されたが、オスマンはこれを断っている。レイカーズではクリスチャン・ウッド、キャム・レディッシュ、ジャクソン・ヘイズがプレーヤーオプションを行使して残留しており、ロスター枠に空きがない。枠が空いた状態で実力を問われるのならまだしも、枠がない状態での招待はオスマンにとって魅力的には思えなかった。

NBA以前にヨーロッパでプレーしており、NBAでも7シーズン活躍した実績のあるオスマンは、ヨーロッパのチームにとっては大きな戦力となる。先発パワーフォワードのガーション・ヤブセレがセブンティシクサーズへと去ったレアル・マドリーもオスマンにオファーを提示していたそうだ。

過去2シーズンのユーロリーグ決勝で相まみえた両チームからオファーを受けたオスマンは、直近の優勝チームであるパナシナイコスを選択した。パナシナイコスに到着した彼は温かい歓迎を喜び、「ユーロリーグ連覇に貢献するためにここに来た」と力強く語っている。

「ユーロリーグの他のチームからも興味を示してもらっていたけど、僕にとって難しい選択ではなかった。パナシナイコスは若い頃に対戦したことがあって、ずっと知っているチームだ。ヘッドコーチのエルギン・アタマンも長い付き合いで、今回の移籍については何度も相談させてもらった」

「NBAにいる間もユーロリーグはずっとチェックしていたんだ。昨シーズンはパナシナイコスの試合をたくさん見たし、ファンの熱狂ぶりも見てきた。ここでプレーするのが楽しみだよ」