攻守にスキのないバスケで今季も連勝街道なるか
昨シーズンは56勝4敗で勝率.933を叩き出す無双状態だったものの、プレーオフセミファイナルで越谷アルファーズに敗れ、2シーズン連続でB1昇格の夢が潰えた。ただ、昇格こそ逃したものの十分な力があることは証明したため、今オフもマイナーアップデートで新シーズンを迎える。
新加入はわずか2選手のみ。まずは神戸ストークスからトレイ・ポーターを獲得。安定的なインサイドプレーと献身的なディフェンスで、平均16.2得点、7.8リバウンド、1.7アシスト、0.9スティール、1.1ブロックを記録した。さらに越谷からベテランの長谷川智也を獲得。プレータイムは平均12分6秒に留まったが、精神的支柱として越谷のB1昇格に大きく貢献した選手だ。チーム創設時から指揮を執るアンドレ・レマニスヘッドコーチも継続となり、3度目の正直で無念を晴らす。
スタッツ
予想スタメン
2022-23シーズンから変わらぬスタイルを踏襲。2ポイントシュートの試投割合がリーグで最も高く、セカンドチャンスポイントやペイント内での得点が群を抜いていたが、ポーターが加入した今シーズンはさらにインサイドを強調することが予想される。3ポイントシュートの試投割合は最も低かったが、成功率はリーグトップと、弱点のないオフェンスを展開していた。強固なディフェンスから良いリズムでオフェンスにつなぐトランジションバスケでハイスコアゲームを連発しそうだ。
所属選手一覧
『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
デレク・パードン
昨シーズン日本で初めてプレーしたが、早々にチームにフィット。平均29分33秒の出場で平均14.8得点、9.7リバウンド、2.9アシスト、1.0スティール、0.6ブロックと攻守に渡り大活躍を見せた。ゴール下を主戦場とし、パワフルなプレーを連発しチームを支えるインサイド特化型プレーヤーだ。
【若手選手】
黒川虎徹
昨シーズン途中に特別指定選手として加入。ハムストリングスの肉離れで離脱する時期もあったが、デビュー3試合目でシーズンハイとなる16得点を挙げるなど非凡な才能を見せた。継続選手が多い中で、伸びしろの大きい黒川のステップアップは着実にチーム力の底上げとなるだろう。
【新加入選手】
長谷川智也
越谷にとってはB1昇格がかかり、A千葉にとっては崖っぷちとなったプレーオフセミファイナル第2戦、長谷川は6分12秒と長くない出場時間の中で放った2本の3ポイントシュートを2本とも成功させて、越谷に流れを呼び込んだ。抜群の勝負強さとメンタリティを携え、今度はA千葉をB1へ導く。