レブロン・ジェームズ

フランスの至宝はライジングスター賞とのW受賞

パリオリンピックの男子バスケットボール競技はアメリカの5連覇で幕を閉じた。全日程が終了し、今大会のオールスターファイブにレブロン・ジェームズ(アメリカ代表)、ステフィン・カリー(アメリカ代表)、ビクター・ウェンバニャマ(フランス代表)、ニコラ・ヨキッチ(セルビア代表)、デニス・シュルーダー(ドイツ代表)の5人が選出され、レブロンがMVPを受賞した。

レブロンはフランスとの決勝戦で14得点、6リバウンド、10アシスト、2スティールを記録し、チームを連覇に導いた。レブロンは大会を通じて、1試合平均14.2得点、6.8リバウンド、8.5アシストを記録と常に安定したパフォーマンスを見せた。特に準決勝のセルビア戦では16得点12リバウンド10アシストを記録し、自身2度目、オリンピック史上4度目のトリプル・ダブルを達成した。

カリーは準決勝のセルビア戦で9本の3ポイントシュートを含む36得点を挙げ、大逆転勝利の立役者となった。また、決勝のフランス戦でも8本の3ポイントシュートを決めて24得点を挙げた。初のオリンピック出場となったカリーは、シュートタッチが向上せず、スランプに陥っていたが、大事な試合で本領を発揮し、平均14.8得点、3ポイントシュート成功率47.8%という数字を残した。

ウェンバニャマは20歳という若さで初のオリンピックに出場だったにもかかわらず、1試合平均15.8得点、9.7リバウンド、3.3アシスト、2.0スティール、1.7ブロックを記録し、フランスの銀メダル獲得に貢献した。敗れはしたものの、アメリカとの決勝でも26得点7リバウンド2アシストと存在感を示した。なお、今大会のライジングスター賞も同時に受賞している。

ヨキッチはドイツとの3位決定戦で19得点、12リバウンド、11アシスト、ターンオーバー0の圧巻のトリプル・ダブルを記録し、銅メダル獲得に大きく貢献。大会を通じて平均18.8得点、10.7リバウンド、8.7アシスト、2.0スティール、1.0ブロックを記録し、NBAで3度のMVPを受賞している実力を遺憾なく発揮した。

シュルーダーは平均17.2得点、2.5リバウンド、7.5アシスト、1.2スティールを記録したものの、ワールドカップのようにチームを頂点に導くことはできなかった。それでも、3位決定戦に敗れ、メダル獲得とはならなかったが、ドイツを初の準決勝進出に導いた。