女子日本代表

日本に快勝したベルギーは決勝トーナメント進出が決定

バスケットボール女子日本代表がパリオリンピックの予選リーグ最終戦でベルギー代表と対戦した。

山本麻衣が脳震盪のため欠場した日本は町田瑠唯、宮崎早織、林咲希、赤穂ひまわり、髙田真希が先発を務めた。宮崎との合わせから髙田がゴール下を決めて先制したが、その後は形を作っても3ポイントシュートが決まらず、ペイントタッチをしてもフィニッシャーへのパスをカットされてしまう。

全体トップの平均26.8得点を誇る193cmのエマ・ミースマンや高さと幅もあるキアラ・リンスケンスに高さを生かされると、さらに彼女たちにダブルチームを仕掛けてもパスをさばかれて長距離砲を射抜かれるなど、止めどころを失い開始6分強で6-15と先行された。その後も日本はベルギーの堅い守備を攻略できず、7つのターンオーバーを喫し、7-19といきなり2桁のビハインドを背負った。

第2クォーター開始2分、日本は10本目にして初の3ポイントシュートを赤穂が成功させると、中盤には馬瓜エブリン、林の連続3ポイントシュートが決まり流れをつかみかける。しかし、直後にミースマンに長距離砲をを射抜かれると再びオフェンスが単発になり、さらにエリス・ラメットにディープスリーを許したことで反撃の芽を摘まれた。50%(12本中6本)の高確率で3ポイントシュートを決め続けたベルギーに対し、日本は22%(18本中4本)と低調に終わり、ラストポゼッションでミースマンに3点プレーを献上したことで23-39で試合を折り返した。

後半開始2分、ターンオーバーから走られミースマンに速攻を許し、ついにビハインドは20の大台に。さらに林が個人3つ目のファウルを犯しベンチへ退くことになったが、ここでベンチメンバーが奮起する。東藤なな子のドライブから本橋菜子が合わせると、さらに本橋のアシストから東藤が速攻を決めて食らいつく。体力のあるベンチメンバーが激しく足を動かし、素早いローテーションでスティールを連発したが、前がかりになったところを抜かれてイージーシュートを許してしまうなど、それでも点差が縮まらない。そして、第3クォーターもミースマンの得点で締められ、39-61で最終クォーターを迎えた。

林を投入し勝負をかける日本だが、ベルギーのディフェンスを攻略できず、ボールが外を回る時間が長くなり、ペイントタッチからの展開が乏しくオフェンスが単発になってしまう。守ってはボールマンプレッシャーを強めて積極的にダブルチームを仕掛けるが、冷静に対処され優位なオフェンスを展開され続けた。

残り4分、インサイドアウトからラメットに連続で3ポイントシュートを射抜かれ、ビハインドは30点に。こうして攻守ともに打開策を見出せなかった日本は最終スコア58-85で敗れ、パリオリンピックを3連敗で終えた。一方、日本に快勝したベルギーは得失点差で中国を上回り、決勝トーナメント進出が決定した。