女子日本代表

インサイドを強調するドイツオフェンスを最後まで止められず

バスケットボール女子日本代表がパリオリンピックの予選リーグ第2戦でドイツ代表と対戦した。

山本麻衣が脳震盪のため欠場した日本は宮崎早織、町田瑠唯、林咲希、赤穂ひまわり、髙田真希が先発を務めた。190cmのオールラウンダーであるサトゥ・サバリにインサイドを強調されて失点を重ねた日本は、ダブルチームを仕掛けるもインサイドアウトから3ポイントシュートを射抜かれてしまう。さらにボックスアウトを徹底しても、純粋な身長差によってオフェンスリバウンドを何本も奪われセカンドチャンスを与えたことで、残り2分半で2桁のビハインドを背負った。それでも、ドライブからフリースローを獲得して繋ぐと、町田のボールプッシュから馬瓜ステファニーがトランジションスリーを成功させ、やりたいバスケを徐々に体現したことで16-21と点差を縮めた。

第2クォーターに入ると日本が反撃を開始。オフェンスリバウンドに絡み、2ポゼッション連続でセカンドチャンスを得ると、ハイプレッシャーからターンオーバーを誘発と攻守が噛み合う。開始2分強、林との連携から髙田がフリーの3ポイントシュートを決め切り、同点に追いついた。しかし、その後は前半だけで23得点を奪われたサバリの個人技を止められずに失速。ディフェンスリバウンドを確保するだけで精一杯で速い展開に持ち込めず、オフェンスでも軽率なミスが目立ち、36-42で前半を終えた。

赤穂のドライブで先制した日本は、さらに連携から髙田が3ポイントシュートを連続で射抜き早々に同点に追いつく。さらに林が連続でサバリからファウルを誘いベンチへ追いやったが、要所でインサイドを強調されて流れを切られてしまう。トランジションを繰り出せず、3ポイントシュートを打てずにオフェンスが停滞した日本は、ラストポゼッションでもゴール下を許し、49-59と2桁のビハインドを背負って最終クォーターに突入した。

その後、足が良く動き、素早いローテーションでズレを作らせず、粘りのディフェンスで失点を最小限に抑えるが、ゴール下まで展開してもブロックショットを食らうなど、オフェンスが機能せずに点差が縮まらない。残り1分15秒、林がトランジションスリーを沈めて5点差まで迫ったが、その後が続かずに64-75で敗れた。

日本は髙田がチームトップの15得点を挙げ、ドライブが有効だった宮崎が13得点、3本の3ポイントシュートを沈めた林が11得点を記録。チームの3ポイントシュートは30本中9本の成功(30%)と不発に終わり、サバリには33得点を奪われた。