死のグループA組で、共に初戦を制したカナダとオーストラリアの対決

パリ五輪の男子は、本日から2試合目に突入する。3つの予選グループの中で最も過酷な死のグループと呼ばれているのが、カナダ、ギリシャ、スペイン、オーストラリアのグループAだ。

初戦はオーストラリアが92-80でスペインに快勝し、カナダが86-79でギリシャに競り勝った。そして本日の18時(日本時間)からスペインvsギリシャ、20時半(同)からカナダvsオーストラリアがそれぞれ行われる。

勝者同士の対戦となるカナダvsオーストラリアの一番の注目といえば、昨シーズンまでともにサンダーで同僚だった、カナダ代表のシェイ・ギルジャス・アレクサンダーとオーストラリア代表のジョシュ・ギディーによるエース対決だろう。カナダにはナゲッツの大黒柱であるジャマール・マレーもいるが、今回の代表チームにおいては昨夏のワールドカップ2023にも出場し(3位)、チームによりフィットしているアレクサンダーがエースガードの地位を確立している。実際にギリシャ戦でのマレーはベンチスタートで、2人が同時にコートに立っている時もアレクサンダーがボール運びを担い攻撃の起点となっていた。そして、アレクサンダーは21得点7アシスト5リバウンドを挙げ、ここ一番での決定力でギリシャに競り勝つ大きな原動力となった。

一方ギディーもスペイン戦で28分46秒のプレータイムで17得点8アシスト8リバウンドを記録と、持ち味であるオールラウンダーぶりをいかんなく発揮した。ルグエンツ・ドートやディロン・ブルックスがいるため、1対1のディフェンス能力ではカナダに分があるかもしれない。だからこそ、オーストラリアとしてはギディーを軸に攻守の素早い切り替えから速攻を繰り出し、イージーシュートの機会を多く作り出すことが重要となる。実際にスペイン戦ではファストブレイクポイントで18-5と大きく上回ったことが大きな勝因だった。

カナダの地元メディア『TSN』によると、アレクサンダーはギディーとの注目対決についてこのように語っている。「僕たちはバックコートで何年も一緒にプレーしていた。僕は彼のプレーを隅から隅まで知っている。彼も同じように僕のプレーを知っているのは間違いない。面白いマッチアップになるだろうね」

アレクサンダーとギディーのどちらが、よりチームに良い影響を与えるか。両エースのパフォーマンスが勝敗のカギを握る。