女子日本代表

インサイドでの失点の多さを解決できず

バスケットボール女子日本代表(FIBAランキング9位)がフランス代表(同7位)との国際強化試合に臨んだ。

日本の先発は宮崎早織、山本麻衣、林咲希、馬瓜ステファニー、髙田真希の5人。林が宮崎のキックアウトやトランジションから3ポイントシュートを沈め、馬瓜エブリンが速攻からフリースローを獲得するなど、日本は目指すバスケを体現。しかし、このクォーターの3ポイントシュートは25%(3/12)の成功率に留まり、得点が伸び悩んだ。ディフェンスではプレッシャーをかけつつ、スムーズなローテーションを披露するが、高さの不利を露呈しインサイドで失点。さらにタフな3ポイントシュートも決められ、14-19とビハインドを背負った。

第2クォーターに入っても、日本が追いかける展開が続く。素早いローテーションディフェンスは機能していたが、オフェンス優位な状況に変わりはなく、高さのミスマッチが生じたインサイドで失点し、マークの受け渡しが遅れた際に3ポイントシュートを高確率で決められてしまった。それでも、町田瑠唯が連続でターンオーバーを誘発し、本橋菜子もスティールに成功するなど、ボールマンへのハイプレッシャーディフェンスは効いていた。3ポイントシュートが下振れている状況で食らいついた日本だったが、前線へのワンパス速攻を要所で決められてしまい、32-38で前半を終えた。

後半に入ると、日本はさらに劣勢を強いられる。インサイドへのケアを徹底しているものの、ただボールを預けるのではなく2、3人が連動するフランスの巧みなオフェンスを止められずペイントでの失点が増えていく。さらにドライブからのタフショットを難なく沈め、キックアウトからの3ポイントシュートも高確率なため止めどころを失った。ディフェンスでリズムが作れなかったことが影響し、オフェンスにリズムが生まれず連続でターンオーバーを犯してしまうなど、13-22でこのクォーターを終えた。

15点差で最終クォーターを迎えた日本は激しいディフェンスから2度のアンスポーツマンライクファウルを誘発して反撃の糸口をつかみ、一時1桁点差まで迫った。それでも、流れが来ている時間帯にフリーの3ポイントシュートを決め切れず、点差を詰めるチャンスを逸してしまう。そして、この勝負どころでターンオーバーから連続で速攻を決められてしまい、再び突き放され、最終スコア62-75で敗れた。

生命線である3ポイントシュートは27%の成功率に終わり、ビッグマンへの対応やターンオーバーからの失点など、課題が多く見つかる一戦となった。