Sheppard

サマーリーグでは得点に加え、スティールやブロックと守備でもインパクトを残す

現在、開催中のサマーリーグでは各チームのルーキーたちが早速プレーしている。その中でも一際、高い評価を得ている筆頭と言えるのがロケッツの司令塔リード・シェパードだ。

昨シーズン、シェパードは名門ケンタッキー大のルーキーとして33試合に出場。先発は5試合のみだったが、平均28.9分出場と主力を担い、平均12.5得点4.5アシスト4.1リバウンド2.5スティールと攻守で活躍した。さらに3ポイントシュート成功率52.1%と非凡なシュート力も披露したことで、ドラフトでは全体3位と高評価を受けた。

シェパードはサマーリーグでも大活躍中だ。デビュー戦となった現地12日のレイカーズ戦は23得点5アシスト4リバウンド3ブロック。現地14日のウィザーズ戦で22得点7アシスト6リバウンド5スティール。現地15日のピストンズ戦はシュートタッチが悪く15得点2アシストにとどまったが、4リバウンド3スティールを記録するなど攻守で存在感を発揮した。

サマーリーグはNBA1年目や2年目の若手、これからNBA入りを目指す選手たちがプレーする場所であり、ドラフト全体3位指名が示す才能に恵まれたシェパードがスタッツを残すことはそこまで大きな驚きではない。ただ彼は、20歳らしからぬ落ち着きと正確な判断力、相手のスキを的確に突いていく巧みなプレーなど周囲の予想以上に成熟した部分を見せている。また、シュートは水物で波があるものだが、シェパードは球際の強さや鋭い読みでディフェンスでも高値安定のプレーを続けている点で評価をより高めている。

上々のプロ生活のスタートを切ったシェパードは、「それぞれの場面で、自分に与えられたことをこなしているだけ」と、チームファーストの意識でプレーしていると語る。

「このチームにはコートを広く使える良い選手が多くいる。そのおかげで、僕はいろいろなことができる。オープンならシュートを打つし、そうでないからアタックして誰かをオープンにする。チームメートを信じて正しいプレーをするだけだ」

ロケッツは昨シーズン41勝41敗と、前年の22勝60敗から立て直しに成功。新シーズンは2020年以来のプレーオフ出場を現実的な目標として迎えることができる。ともに22歳のアルぺラン・シェングン、ジェイレン・グリーンというエース格を経験豊富なフレッド・バンブリートやディロン・ブルックスが支える布陣に、シェパードかベンチからチームに勢いを与える存在としで1年目からローテーション入りしても驚きはない。