デマーカス・カズンズ

写真=Getty Images

ロケッツの連勝は9で止まる

デマーカス・カズンズは、アキレス腱断裂から復帰後、ウォリアーズにフィットするのに苦しみ、批判の対象になった。だが、そんなカズンズをチームメートたちが擁護。仲間の声に救われたカズンズは、ケビン・デュラントが欠場した3月13日のロケッツ戦で復帰後ベストパフォーマンスを披露した。

カズンズは、今シーズンベストとなる27得点に加えて8リバウンド7アシストを記録。チームも106-104で勝利した。

ここ数日は無言を貫いてきたが、ロケッツ戦後に取材に応じたカズンズは「(チームメートからの擁護は)うれしかった。ただ、自分たちはこのビジネスに何年も携わっているわけで、どういう流れで物事が進んでいるかも分かっている。自分も、このチームでの流れを理解しているよ」とコメント。「メディアは、常に記事のネタを探している。そんなことは自分にはどうでもいいこと。みなさんは自分たちの仕事をしないといけないし、自分も一緒。周りが記事のネタを探しているということ」と、続けた。

ヘッドコーチのスティーブ・カーは「我々も再認識しないといけないことだが、彼(カズンズ)はまだ完全復活に向けたプロセスの序盤段階だ」と語った。

「まだチームで20試合くらいかな? 我々全員が学習しているところ。私も含めてね。彼を上手く生かす方法を学ばないといけない。今日はこれまでよりも上手く使えた。彼のプレーも素晴らしかった。今日は良い勝利。あと15試合残っているので、これからもチームの全員を上手に使う方法を見つけないといけない」

今シーズンもプレーオフで激突する可能性があるロケッツは、9連勝と絶好調だった。そのライバルを相手に、1ポゼッションを争う試合をモノにし、レギュラーシーズン最後の対戦で今シーズン初勝利をあげられたのは大きい。

ステフィン・カリーも、カズンズの活躍を喜ぶ一人で、試合後にこう述べた。

「相手の守備の形もあったから、全員でポストのデマーカスにパスを出す意識を持ってプレーした。彼はデマーカス・カズンズなんだ。今シーズンは浮き沈みを経験しているけれど、彼のプレーに驚きはしない。今は安定したプレーをしようとしている時期で、彼は素晴らしいプレーをしているよ。これからは良くなっていくだけ」