河村勇輝

大きく響いたターンオーバーからの24失点

バスケットボール男子日本代表がオーストラリアとの国際強化試合『日本生命カップ2024』の第2戦に臨んだ。

日本の先発は河村勇輝、富永啓生、馬場雄大、井上宗一郎、ジョシュ・ホーキンソンの5人。河村が個人で打開し5連続得点を挙げると、ホーキンソンのブロックから富永がトランジションスリーに成功する。しかし、オーストラリアもセカンドチャンスから3ポイントシュートを連発するなど、点の取り合いとなった。

初戦はセットオフェンスに苦しんだが、河村とホーキンソンの連携プレーが炸裂し、さらに比江島慎のアシストから川真田紘也がダンクを決めるなど、ハーフコートオフェンスも機能。富樫勇樹が3本すべてのフィールドゴールを成功させ、チームで8本中4本の3ポイントシュートを沈めた日本が29-23とリードした。

第2クォーターに入ると、佐々木隆成が高速ドライブから得点し、ホーキンソンの得点をアシストと、A代表デビューとは思えないパフォーマンスを披露。メンバーを変えても強度が落ちずにリードを保持していたが、中盤以降にミスが増え始めて失速する。ターンオーバーを得点に繋げられ、インサイドでの失点も増えると、キックアウトから3ポイントシュートに成功とリズム良くプレーするオーストラリアに逆転を許した。それでも、吉井のキックアウトから井上がコーナースリーを沈め、比江島のアシストからホーキンソンがフローターを沈め、最後にオフェンスが機能した日本が49-49の同点に追いついて前半を終えた。

後半に入っても、セカンドチャンスから3ポイントシュートを射抜かれるなど、オーストラリアを追いかける展開が続く。河村が個で打開し、比江島のキックアウトから吉井がコーナースリーを決め切って一時逆転したが、どうしてもオフェンスが単発となるシーンが目立ち、69-72で最終クォーターを迎えた。ファーストプレーで富樫が長距離砲を射抜き同点に追いつくと、馬場がスティールからそのままダンクに持ち込む得意のプレーが飛び出して逆転。勢いに乗った日本はディフェンスの強度も上がり、オーストラリアから連続でターンオーバーを誘発し、富永のディープスリーも飛び出した。しかし、日本は再びミスから自滅。ターンオーバーから連続で失点し、さらに速攻も決められ、0-10のランを浴びて逆転された。その後、河村がドライブで得点し2点差に迫るが、直後にはセカンドチャンスから3ポイントシュートを射抜かれ、比江島のパスミスから失点し、残り1分半で6点差まで離された。

それでも、河村が3点プレーとなるバスケット・カウントで1ポゼッション差に迫ると、残り19秒にはステップバックスリーを沈めて同点に追いついた。その後、0.4秒でシュートファウルをコールされたが、このフリースローを2本とも失敗したことで95-95の引き分けとなった。

日本は河村がゲームハイの28得点に加え6アシストを記録。ホーキンソンが23得点、富永が14得点で続いた。3ポイントシュートは34本中13本の成功(38.2%)と及第点だったが、ターンオーバーから24失点し、セカンドチャンスポイントで2-20と大きく水をあけられたことがこの結果に繋がった。