トム・ホーバス

インサイド陣について「明日、明後日はいろいろとメンバーチェンジをすると思います」

バスケットボール男子日本代表は6月21日、22日に行われるオーストラリア代表との強化試合を前に、強化合宿参加メンバーを20名から16名へと絞った。カットされたのは西田優大、原修太、須田侑太郎、今村佳太とウイングのポジションに偏っている。

トム・ホーバスヘッドコーチは、この4名をカットした背景について「いろいろとありました。去年のワールドカップの足りない部分をよく考えました。3ポイントシュートの成功率、リバウンドを上げたい、僕とスタッフの考えでこのメンバーとなりました」と語る。

さらに指揮官は、比江島慎、富永啓生に対する信頼の大きさも、今回の選考に大きな影響を与えたと続ける。

「マコ(比江島)、富永とワールドカップですごい結果を出したじゃないですか。マコは今シーズンのBリーグで3ポイントのパーセンテージが1番高かったです。多分、彼はこのチームで1番パーセンテージが良くて、波はあまりないです。そして富永は特別な3ポイントシューターで、2番はこの2人がいいです。須田選手もすごく好きですが、(シューターが)3人いるとなると、(テーブス)海も2番ができなくなるとか、起用法の幅が狭くなります。原選手もすごく良い選手ですが、ワールドカップのことなどいろいろと考えました」

一方、インサイドをこなせるサイズを持った選手たちは、ジェイコブス晶(ハワイ大)、山ノ内勇登(ネバダ大)の学生を含め、多くのメンバーが残っている。その理由として、「フロントコートは、バックコートより若い人たちがいます。NBA組が28日に合流予定で、とりあえずそこまではいろいろと見たいです」と、まだ見極めが済んでいない選手が多いことを挙げた。

そして、レベルの高い競争となっていることも多くのメンバーが残っている理由だ。ホーバスはこう語る。「ワールドカップのメンバーでは吉井(裕鷹)、井上(宗一郎)が良い仕上がりです。張本(天傑)もケガをする前はスターティングメンバーで、彼も悪くないんです。あとジェイコブスはすごいシューター、勇登も4番、5番ができます。だから、明日と明後日の試合は、いろいろとメンバーチェンジをすると思います」

週末の2試合は、特にフロントコート陣の誰が存在感を発揮するかが大きな注目ポイントとなる。