日本はチーム全体で52本の3ポイントシュートを試投
バスケットボール女子日本代表がオーストラリア代表との国際強化試合『三井不動産カップ 2024(北海道大会)』の第1戦に臨んだ。
日本の先発は宮崎早織、山本麻衣、林咲希、馬瓜ステファニー、髙田真希の5人。ファーストオフェンスでミスが生じ、ダブルチームからローテーションが間に合わずにコーナースリーを許すなど、出鼻をくじかれてしまう。それでも林が2本連続で3ポイントシュートを沈めて落ち着くと、前からのプレッシャーディフェンスも機能し、ステファニーがスティールからワンマン速攻を決める。髙田がミスマッチを突き、山本もドライブから得点した日本が12-0のランで一気に逆転した。
その後、タイムアウトを取って流れを切ったオーストラリアの反撃を受けると、ミスから速攻を許し、ダブルチームをかいくぐられてインサイドで失点。2点差まで迫られたシーンもあったが、平下愛佳がトランジションスリーを沈めて主導権を渡さず、22-19で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、宮崎のキックアウトから林がコーナースリーを沈め、山本がインサイドアウトからディープスリーを射抜き、赤穂ひまわりも3ポイントシュートを決めるなど好調なオフェンスが続く。しかし、決してマークが甘いわけではないが、オーストラリアに5本連続で3ポイントシュートを決められてしまい、突き放せない時間が続いた。それでも、長距離砲一辺倒になる中で、町田瑠唯が確実にプルアップを決めると、内尾聡菜のキックアウトから馬瓜エブリンが3ポイントシュートを成功させて内外のバランスを整えた。そして残り4秒、自陣から町田がボールをプッシュし、そのまま第2クォーター終了のブザーと同時にディープスリーを決めて、52-41で試合を折り返した。
後半に入っても、互いに3ポイントシュートを決め合う展開が続いたが、高さで劣る日本はインサイドでの失点を止められず、残り2分16秒にはセカンドチャンスからミドルシュートを決められ、1点差と肉薄された。それでも、ここでエブリンが違いを見せる。3ポイントシュートにインサイドへのアタックとアグレッシブにプレーし、7連続得点を挙げて逆転を許さなかった。
5点リードで最終クォーターを迎えた日本は再び長距離砲の連続で主導権を握る。コミュニケーションミスからインサイドで簡単に失点してしまうシーンもあったが、強度の高いプレッシャーディフェンスが機能。残り5分、スティールから平下のワンマン速攻に繋げ、87-76と点差を2桁に乗せた。こうして、終盤に突き放すことに成功した日本がそのままリードを保ち最終スコア96-85で勝利した。
エブリンが5本中4本の3ポイントシュートを成功させチームハイの20得点を記録し、5本の長距離砲を射抜いた林が15得点で続いた。そして、日本は52本もの3ポイントシュートを放ち、そのうち20本を成功(38.5%)させた。