ペリカンズ移籍で7年間を過ごしたサクラメントに別れ
オールスター2017終直後に飛び込んできたデマーカス・カズンズの電撃トレードという『The Vertical砲』により、NBAに激震が走った。これまで頑なに「カズンズのトレードはない」と言い続けてきたキングスのフロントの言葉が虚しくなるような決定だが、これがNBAのビジネスだ。
とはいえ、当事者であるカズンズは、1年目から7年過ごした愛着のあるサクラメントの街を離れることをまだ完全に受け止めきれずにいるようだ。サクラメントのローカルラジオ局のスポーツ解説者など、地元の友人がトレード決定を受けて急きょ開いた『お別れパーティー』で、カズンズは涙ながらに感謝の気持ちを伝えている。
「この街への愛情は何があっても変わらない。俺はこの街を離れても、今までと一緒だ。この街の子供たちのことは今後も気にかけるし、この街の家族は俺にとって大切な存在のままだ。俺にとって大切なのは、街のみんなの気持ちなんだ。これからも何も変わらない。キングスのユニフォームは着なくなるけれど、それは問題じゃない。みんなが自分に注いでくれる愛情は変わらずここにあり続けるのだから」
My friend got transferred to another city because of his job. He had some things to say. Rough to watch. pic.twitter.com/iBRyMf1UP7
— Carmichael Dave (@CarmichaelDave) February 21, 2017
思えばカズンズはキングスのフロント、ヘッドコーチと衝突し続けた。ここ数年は毎年のようにトレードの噂が絶えなかった。リーダーとしての資質に疑問を投げかけられ、批判されたことも一度や二度ではない。新天地でも結果が出なければメディア、ファンに叩かれるのは避けられないだろう。だが、チームが変わっても心の拠りどころになってくれる友人には恵まれた。
それと同時に、カズンズを支え、そのプレーに励まされたサクラメントのファンも少なくない。これこそ、カズンズがキングスでの7年間で得た最高の『財産』なのかもしれない。