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納得の行かない判定にキレたグリーンが前半で退場

46勝9敗で西カンファレンス首位を走るウォリアーズが、同じ西カンファレンス9位のキングスと対戦した。

ウォリアーズは2日前のナゲッツ戦で、NBA記録に並ぶ24本の3ポイントシュートを決められ、110-132と大差で敗れている。一方のキングスはデマーカス・カズンズが40得点を挙げ、レイカーズとの接戦を制し4連勝と好調だ。

序盤はホームのウォリアーズがペースを握った。ボールがないところでのスクリーンプレーでマークを外し、ペイントエリア内でイージーシュートを成功させていく。ただ、早々に19-9と2桁のリードを奪った後は、カズンズとベン・マクレモアに3ポイントシュートを決められリードを広げられなかった。

第2クォーター残り35秒、ウォリアーズが4点リードの場面でカズンズがドレイモンド・グリーンからバスケット・カウントをもぎ取る。そのファウルコールに納得のいかないグリーンは激昂し、テクニカルファウルに。なおも怒りが収まらないグリーンは連続でテクニカルファウルをコールされ、前半終了を待たずして退場となった。

さらに最後のポゼッションで3ポイントシュートを決められ、47-50と逆転されて前半を終えた。

トランジションオフェンスを牽引したカリー。得点にアシストに、ウォリアーズの破壊力を見せつけた。

ウォリアーズのトランジションバスケの破壊力

グリーンを失ったウォリアーズだが、この非常事態にトランジションオフェンスが爆発。激しいハンドチェックでスティールを連発し、タフショットを打たせればディフェンスリバウンドを確実に獲得。そこから素早いトランジション、アーリーオフェンスで3ポイントシュートやランニングプレーを次々と決めていく。

パニック状態に陥ったキングスはチームを落ち着かせようと、3度のタイムアウトを使うも打開策を見いだせず、約7分間で2-28のすさまじいランで闘争心をへし折られてしまった。

このランを牽引したのはクレイ・トンプソン。このクォーターだけで17得点を挙げ、第3クォーターのキングスの総得点を上回った。結果、ウォリアーズが109-86でキングスを退けている。

トンプソンはゲームハイの35得点を記録。ケビン・デュラントが21得点7アシスト、ステファン・カリーが13得点9アシストと続いた。もっとも、個人スタッツ以上に、チームで32アシスト10スティール10ブロックという数字のほうがインパクトが強い。

敗れたキングスは24勝33敗で西カンファレンス9位でオールスターブレイクに突入。プレーオフ圏内となる8位のナゲッツとは1.5ゲーム差だが、13位のティンバーウルブズまで2ゲーム差と、8位から13位まで激しい順位争いが今後繰り広げられることになる。プレーオフ進出に向けて、粘り強さが求められる。

タフショットを打たせるウォリアーズディフェンス。得点もさる事ながら7分間を2点に抑えたディフェンス力にも注目だ。