谷口光貴

ベンチポイントで31-22、総合力で上回る

B2プレーオフクォーターファイナル、ライジングゼファー福岡vs山形ワイヴァンズの第1戦が5月3日に飯塚市総合体育館で行われた。

開始約3分で同点と互角の展開だったが、福岡は加藤寿一の3ポイントシュートを皮切りに8-0のランで主導権を握る。パブロ・アギラールが11得点を固め、谷口光貴が早くも2本目の長距離砲を射抜き、ブライス・ワシントンがセカンドチャンスからバスケット・カウントを獲得と、ベンチメンバーの活躍も光り34-22のビッグクォーターを作った。

その後、15点リードで試合を折り返した福岡だったが、0-8のランを受けると第3クォーター残り6分を切った場面ではルーズベルト・アダムスに3本のフリースローを決められ、6点差まで迫られた。それでも2度のオフェンスリバウンドをアギラールが得点に繋げると、谷口が3本のフリースローを獲得し、再びリードを2桁に乗せる。9得点を固めた谷口の活躍もあり悪い流れを払拭した福岡はその後も2桁前後のリードをキープし続け88-80で勝利した。

福岡は6人が8得点以上を挙げるバランスアタックを披露したが、谷口がチームハイの18得点を記録し、重冨周希も15得点とベンチメンバーの活躍が目立ち、ベンチポイントで31-22と上回ったことも勝因の一つとなった。谷口は「出だしでスタートのメンバーが強度高く入ってくれて、僕たちがその流れを切らさないようにできてうまくいったのが前半でした。後半に入って向こうがアジャストしてくる中、少し足踏みした時間帯はありましたが、試合の中でアジャストできたと感じていますし、悪い内容ではなかった」と総括。

結果的にチームハイの得点を挙げオフェンスを牽引したが「最終戦でコンディションを崩し、どれくらいできるかはぶっつけ本番だった」と明かした。そして、第2戦に向けてこのように意気込んだ。

打つべきシュートは打てたと思いますし、それなりにできた実感はあります。明日は簡単には打たせてもらえないと思うので、どうアジャストしていくか考えながら試合をしていかないといけません。勝ちはしましたけど、何かが決まったわけではありません。もう一つ勝つために、できることを全力でやり切るだけです」

本日の第2戦は15時にティップオフとなる。