エバン・モーブリー

ミッチェル「彼は自分がどれだけ特別な才能の持ち主なのかわかっていない」

キャバリアーズは、マジックとのプレーオフファーストラウンドの第5戦に104-103で競り勝った。キャバリアーズはこれでシリーズ通算32敗とし、カンファレンスセミファイナル進出に王手をかけた。

1クォーターはキャバリアーズが2桁のリードを奪うが、第2クォーターにマジックもすぐに盛り返す。後半は28得点を挙げたキャバリアーズのドノバン・ミッチェル、39得点を稼いだマジックのパオロ・バンケロと両エースを軸にしたオフェンスで一進一退の攻防が続く。

残り2分を切り、マジックの1点リードで迎えた勝負どころで、キャバリアーズの救世主となったのがエバン・モーブリーだった。モーブリーはダンクとレイアップを決め、残り40秒で逆転と4点リードを演出。2点差に迫られた残り5秒には、ゴール下にアタックしたフランツ・バグナーのレイアップを値千金のブロックで阻止。ビッグマンのクラッチタイムにおける大暴れでキャバリアーズが死闘を制した。

この試合、モーブリーは14得点13リバウンド4アシスト2ブロック2スティールを記録。最後のブロックについては「ビッグプレーだったね」と振り返っている。

「試合の行方がかかっている場面だった。バグナーがレイアップを狙っているのはわかっていた。クリーンなブロックができたし、僕たちがリバウンドを取って勝つことができた。僕はただ、可能な限り試合に勝つためのプレーを心がけている。特に試合終盤になるとね。この試合では良い仕事ができたと思っている」

機動力と高さを兼備したモーブリーの傑出したディフェンス能力について、チームメートのミッチェルは次のように絶賛している。

「抜いたと思ったのに、彼はすぐに戻ってくる。ロッカールームで彼に話したんだ。『(今日のブロックは)僕がユタからトレードで加入する前にやられたのと同じだった』って。接戦で、リングに向かってドライブしていたら、彼はどこからともなくゴール下に現れたんだ」

さらにミッチェルの賛辞は続く。「彼には『自分がどれだけ特別な才能の持ち主なのかわかっていない』と伝えたよ。(リーグ屈指のディフェンダーである)ルディ・ゴベアのプレーをずっと見てきたけど、モーブリーはペリメーターでガードとスイッチしてゴール下のドライブを追いかけて防ぐことができる。これはネクストレベルのプレーだ。この試合で彼の活躍が見られたのは素晴らしい。次の試合でも彼のこのプレーが必要となる」

ミッチェルが強調するように、第6戦でキャバリアーズが勝ってセミファイナル進出を決めるためには、再びモーブリーの鉄壁ディフェンスが必要となるのは間違いない。