デマー・デローザン

写真=Getty Images

会場中がスタンディングオベーションで歓迎

2月22日、久々にラプターズ本拠地に足を踏み入れたデマー・デローザンも、トロントの熱狂的なファンも、できることなら迎えたくはない瞬間だったかもしれない。

昨年の夏、ラプターズはフランチャイズプレーヤーのデローザンを放出する大きな決断を下した。生涯ラプターズを希望していたデローザンはショックを受けた。それは、引退するまで自分たちのエースとして活躍してくれると思っていたファンも同じだった。

トレード成立から半年以上が経ち、デローザンもトロントのファンも、気持ちを切り替え、前に進むことを決めた。デローザンは、ラプターズ、ファンとの別れを、長期に渡って交際した男女の別れに例え「彼女も僕も前に進んだ」と表現。そして迎えた試合当日、ラプターズファンは、元エースをスタンディングオベーションで出迎え、再会を喜んだ。

デローザンは試合後「本当に、名誉なこと」と、ファンからの歓迎に感謝の気持ちを述べた。「ここに戻って来ることができて、ここまで歓迎してもらえるなんてね。感慨もひとしおだよ。本当に感謝している」

久々のコートで、デローザンは23得点4リバウンド8アシストを記録。試合には117-120で敗れたものの、長年付き合った元恋人との再会を、彼は笑顔でこう表現した。

「なんというか、彼女も元気だったんなぁ、という感じだね」