文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com

日本代表の持ち味はハードワークとバスケットIQの高さ

昨日、U-19ワールドカップ本大会の組み合わせ抽選会が行われ、U-19日本代表はカナダ、スペイン、マリとともにグループCに入った。

大会は7月1日に開幕。この日に日本はスペインと初戦を戦い、2日にマリと、4日にカナダと対戦する。このグループで上位2チームに入れば5日にグループDの上位チームと対戦。以後、7日に準々決勝、8日に準決勝、9日に決勝と続く。

昨年夏、トーステン・ロイブル率いる日本代表はU-18アジア選手権で準優勝。グループリーグは3勝2敗の3位と辛うじての突破だったが、決勝トーナメントに入ってから調子を上げ、チャイニーズ・タイペイ、レバノンを下して決勝進出。1990年以来の進出となった決勝ではホスト国であるイランに敗れたが、上位3チームに与えられるU-19ワールドカップの出場権を手に入れている。

U-19日本代表は昨年末のウインターカップに出場し、来月に高校を卒業する三森啓右、西田優大、水野幹太などの年代が中心。ここに増田啓介や、三上侑希といった現在大学1年で早生まれの選手が加わる。

日本代表はアジア選手権の後、昨年10月から再始動。アジアで準優勝できたのは、チーム全員のハードワークと勝負どころでバスケットIQの高さを見せられたから。この長所を伸ばしつつ、世界で戦うための個々のレベルアップにも余念がない。

現在はウインターカップ優勝の原動力となった福岡第一の重冨兄弟(周希と友希)、北陸2年の二上燿など新たなメンバーを試しながら、ヘッドコーチのトーステン・ロイブルの下、139日後に迫ったワールドカップの準備を進めている。