グリーンHC、「シーズンが進んでいくにつれてディフェンスが良くなっている」

現地7日、ペリカンズはアウェーのサンズ戦を113-105で制した。この試合の前まで4連敗とレギュラーシーズン終盤に来て、痛恨の失速を喫してしまったチームにとって、プレーイン・トーナメント回避となるカンファレンス6位以上を争うライバル相手に大きな価値ある勝利となった。この結果を受け、ペリカンズはサンズと46勝32敗で並んだが、直接対決でサンズが2勝1敗と勝ち越しているため、サンズ6位、ペリカンズ7位となっている。

試合の立ち上がり、ペリカンズはオフェンスが機能せず第1クォーターで19-26と出遅れてしまう。しかし、第2クォーターに入るとCJ・マッカラム、ホセ・アルバラードを中心にこのクォーターだけで8本の3ポイントシュートを成功させ、37-24と前半をリードして終える。

後半に入ると互いに譲らず、残り4分で103-101と接戦が続く。だが、ここからペリカンズは守備の強度を高め、試合終了までサンズの得点をわずか4失点に抑える。攻めてはザイオン・ウイリアムソン、マッカラムと主役がしっかりとシュートを沈め、粘るサンズを振り切った。

ペリカンズはマッカラムの31得点5アシスト4リバウンドに加え、ザイオンが29得点10リバウンド7アシスト5ブロックと攻守に渡って大暴れ。ウィリー・グリーンヘッドコーチは、特に守備面の活躍を讃えた。

「彼はシーズンが進んでいくに連れてディフェンスが良くなっている。彼はどこにでもいるんだ。ボールマンを守り、ブロックショットを決め、重要なオフェンスリバウンドを取ると、ゴール下にアタックしてシュートを沈め、フリースローを決めてくれる」

そしてザイオン本人も、守備でチームに流れをもたらしたいと強く意識していたと振り返る。「ゲームプランをしっかり遂行した。彼らには特別な選手が複数いる。試合終盤に彼らの一人をガードすることで、チームにエナジーを与えられると感じていた」

ザイオン、ブランドン・イングラム、マッカラムと1試合20得点をコンスタントに挙げられる『ビッグスリー』を有するペリカンズだが、チームの強みはオフェンスよりもレーティングでリーグ4位のディフェンスだ。そして、圧倒的なフィジカルを誇るザイオンが、ゴール下の番人としての影響力を増すことでペリカンズの堅守はいっそう磨きがかかっている。