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出場機会が激減したオカフォーと交換で指名権を狙う

カーメロ・アンソニーのトレードの噂でもちきりのNBAだが、当然ながら水面下では他のトレード話も着々と進んでいるに違いない。

ペリカンズとセブンティシクサーズの間で、ドラフト1巡目指名権とジャリル・オカフォーを交換する交渉が行われていると『USA Today』が伝えた。

オカフォーは2015年のドラフト3位指名を受けた逸材だが、今シーズンは実質1年目のジョエル・エンビードが大ブレイクを果たし、チームはその相棒にナーレンズ・ノエルを据えることを決断した模様。実際、オカフォーは昨年末から出場機会が激減している。

かくしてシクサーズはオカフォーを手放すことを決めたが、見返りとして望むのはトラフト1巡目指名権だ。

ペリカンズにとってもオカフォーは悪い選択肢ではない。今シーズンはエースのアンソニー・デイビスが平均27.8得点、12.2リバウンド、2.3ブロックというシーズンMVP級の成績を残しているにもかかわらず、チームは20勝32敗で西カンファレンス12位と低迷。ただ、プレーオフ出場圏内の同8位ナゲッツとのゲーム差は3.5で、まだまだ逆転可能な範囲だ。そこにインサイドの好守に優れるオカフォーが加われば、デイビスの力をさらに生かすことができる。

一見すると互いのニーズが合致しているようだが、ペリカンズは交換条件として、もしプレーオフ進出を逃しチームがロッタリー(指名順抽選)に回った場合、譲渡する1巡目指名権を取り戻せる条件をつけたがっていると『USA Today』は伝えている。

成立するかどうかは、フロントコートの人員整理をしたがっているシクサーズ次第ということのようだ。

ポジションが同じで似たようなプレースタイルから、出場機会について議論が続いていたオカフォーとノエル。シクサーズの選択に注目が集まる。