マイケル・ジョーダン、ウォリアーズのオーナーに辛辣「73勝して優勝できないなんて何の意味もない」

2017/02/08
NBA&海外
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写真=Getty Images

レイコブは反論できず、和やかな夕食会の雰囲気が一変

昨シーズンのウォリアーズは73勝(9敗)で年間最多勝利記録を更新したが、NBAファイナルでは3勝1敗と王手をかけつつキャバリアーズに逆転で優勝をさらわれた。ウォリアーズが樹立した記録はNBA史に刻まれるものだが、史上最高のチームが優勝できずに終わったという不名誉もまた語り継がれる。

それをウォリアーズのオーナーに直接言い放った人物がいる。1995-96シーズンに72勝(10敗)という当時のNBA新記録を打ち立てたブルズの象徴、マイケル・ジョーダンだ。

ウォリアーズのオーナーを務めるジョー・レイコブは、ラジオ番組に出演した際に昨夏のこの出来事を明かしている。

今年の7月1日から効力を発揮する新たな労使協定の締結に向け、昨夏に各チームのオーナーがニューヨークに集まり会議を開いていた。レイコブによれば、ホーネッツのオーナーであるジョーダンとは、会議期間中に何度も夕食をともにしたそうだ。

そんなある夜、キャブズのオーナーであるダン・ギルバートを含む6チームのオーナーでテーブルを囲む穏やかな雰囲気を、ジョーダンがぶち壊したのだとレイコブは振り返る。

「皆で酒を飲み、良い時間をすごしていた時、マイケルにこう言われた。『73勝もして優勝できないなんて、何の意味もない』とね。確かに彼はそう言ったよ。私は事を荒立てないよう努めた。だから彼には『君が正しい。我々は優勝できなかった。もっと良いプレーをしないといけなかった』と言ったんだ」

他のオーナーの面前で侮辱されたレイコブは怒ることもできた。しかし、相手がジョーダンでは分が悪い。72勝した96年のNBAファイナルでスーパーソニックスと対戦したブルズは、第1戦から3連勝を記録し王手をかけた。第4戦からソニックスが2連勝して流れが変わったかと思われた中、第6戦ではデニス・ロッドマンが19リバウンドの大活躍を見せてブルズが勝利し、年間最多勝利記録と優勝を手中に収め、96年のブルズは伝説のチームとなった。

年間73勝は、今後数十年は更新されないであろう大記録。ただ、勝利に対する執着心が人一倍強く、それを他の誰にもできない形で表現してきたジョーダンに「どんな記録を作っても優勝しなければ意味がない」と言われてしまえば反論できない。ただ、その場では怒りを飲み込んだレイコブにしても、相当にイライラしたであろうことは、半年もたった今になってラジオで明かしたことからも想像できる。

伝説を作り損ねたウォリアーズ。ジョーダンを黙らせるには、今シーズンの優勝はもちろん、3連覇、あるいは4連覇が必要になるかもしれない。

ピッペン、ロッドマンとともに、72勝という当時の年間最高勝率を記録し、NBA制覇を成し遂げたジョーダン。