スパーズの勢いを止められず「彼らのパンチに耐えることができなかった」
サンズは現地25日、アウェーのスパーズ戦で102-104と痛恨の黒星を喫した。
131-106で快勝した23日からの連戦となったこの試合は、前半から一進一退、第4クォーター残り2分で100-100の激闘となる。だが、スパーズは1点を追いかける残り29秒にジェレミー・ソーハンが値千金の3ポイントシュートを沈めて逆転に成功する。
直後のオフェンスでサンズは、デビン・ブッカーのドライブからのパスアウトでケビン・デュラントが3ポイントシュートを放つも失敗。ゴール下のビッグマンたちが競り合ったボールを拾ったデビン・ブッカーが終了間際に3ポイントシュートを放ったが、こちらも外れてスパーズが競り勝った。
現在、サンズは、プレー・イン・トーナメントを回避できるカンファレンス6位の座を巡ってキングス、マーベリックスと三つ巴の激しい争いを繰り広げている。その中で、すでにポストシーズン出場の可能性がなくなっているリーグ下位の相手に、しかもビクター・ウェンバニャマが欠場している中での敗戦は、手痛い取りこぼしと言えるものだ。
この試合で29得点を挙げたデュラントは、次のように敗因を語る。「(23日の試合より)相手がハードかつ、より集中してプレーすることは分かっていた。彼らは第3クォーターの終盤に勢いに乗り、そのまま最後まで突き進んでいた。試合では勢いが重要だよ」
ブラッドリー・ビールは、「とても失望している。僕たちはやらかしてしまった」と敗戦に大きなショックを受けている。「コーチが言っていたように、彼らはアグレッシブに攻めてきて、僕たちはそれに対応できなかった。できていた時もあったけど、彼らのパンチに耐えることができなかった」
2日前に大勝した相手から、もっとも警戒すべき選手であるウェンバニャマが欠場たことで気の緩みがあったのか。36得点のデビン・ブッカーは「対戦相手について、敬意の欠ける振る舞いはしたくない。彼らはNBA選手であり、才能ある若い選手たちがいる。僕たちは準備不足ではなかった。試合で何が起こるかは分かっていた」とそれを否定するコメントを残している。
ブッカーの誠実な人柄が出ている発言だが、見方を変えればしっかりとした準備をしながら、今のスパーズに負けたのはより深刻とも言える。レギュラーシーズン終盤、そしてポストシーズンに向けて、サンズには大きな踏ん張りどころを迎えている。